佐々木　助三郎

私の身内もあの騒動で「患者さんがこうだと断言して欲しがっている言葉」はわかってはいたものの、医師として誠実に所見とそこから考えられる可能性を丁寧に説明した結果、それまで何年も築いてきた信頼関係が壊れて一切治療を受け付けてもらえなくなった事がありました。

一度診た患者さんにはとにかく回復して欲しいという気持ちが強い医師が、柔整の情報に飛びついてしまったのかな、と。 そして感情的に「とにかく回復するなら何でも良い」という気持ちで頭がいっぱいになっていたから、そこに疑念を挟まれたときに逆上してしまったのかな？と思いました。

それから時間が経って件の整復師さんの問題が明らかになってきたので、今からでも訂正ができると良いですね。 かく言う私も整復師さんのツイをRTしてしまったことがあるので反省しきりです。

この一件もご指摘の通り「生命の危険に繋がりかねない強い不安感情がある際、人はより強い不安を発信する者かその不安を強く否定する者の両極に走りがち」という構図が見られ、オカルトや陰謀論などが力を持つシステムと同じ構造になっていますね。

橋迫さんが論文を発表されることで、より医療系カルト問題の構造が明らかになり、被害を防ぐことに繋がると思います。 陰ながらご活躍を応援します。