2018年度まで5年連続で視聴率三冠王と民放首位を堅持してきた日本テレビには危機感が漂い始めている。大久保好男社長は27日の定例会見で「4月以降、厳しい戦いになっている」と表情を曇らせた。
20日から26日までの週間視聴率は全日が7.1%、ゴールデンが10.7%、プライムが10.3%と、すべてテレビ朝日に次ぐ2位。3部門すべてで1位から転落したのは昨年12月(3日~9日の週)以来約半年ぶり。曜日別のプライム平均視聴率でも「ザ!鉄腕DASH!!」「世界の果てまでイッテQ!」などの人気バラエティー番組が並んで盤石だった日曜日で、テレビ朝日に首位を奪われている(視聴率はいずれもビデオリサーチ調べ、関東地区)。
福田博之編成局長は「危機感をもっている。数字が悪いのは視聴者、生活者の日テレへの期待が低く、薄くなっている。あらためてさまざまな対応を提供できるよう努めていくしかない」と話した。