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太陽光発電所計画に反対署名 木曽・三岳のゴルフ場跡

正沢副町長(右)に署名を手渡す松永会長(右から2人目)=木曽町役場で

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 住民団体「御嶽山の自然を守る会」が二十七日、木曽町役場を訪れ、同町三岳のゴルフ場跡地で東京の二つの事業者が計画している太陽光発電所建設に反対する署名を、正沢隆副町長に提出した。

 二事業者は、牧尾ダム湖北のゴルフ場のうち、利用されていない敷地のそれぞれ約四四・六ヘクタールと約七・六ヘクタールで、事業を進める計画。これまでに住民説明会を合同で三回開いているが、二事業者とも、まだ同町に事業の届け出は出していない。

 この日は、同会の松永民子会長(68)ら四人が、正沢副町長に、太陽光発電事業によって御嶽山麓の自然環境や景観が損なわれる危険性などを指摘。四月上旬から集めていた署名二千六百六十八筆を提出した。御嶽教の信者を中心に県外から千五百十筆集まり、同会は「地元だけの問題ではない」と強調した。

 同会は、同地区で計画されている他の二カ所も含めた太陽光発電所の建設中止を求める陳情書も提出。不在だった原久仁男町長には二十九日に改めて陳情するという。

 松永会長は「御嶽山の豊かな自然と美しい景観が破壊されてしまうという不安がある。住民たちの声に親身になってほしい」と訴えた。

 正沢副町長は「町としては条例に沿って対応する。みなさんの不安はよく分かるので、意向を尊重したい」と話した。

 反対署名が提出されたことを受けて、事業者の一つは「届け出を町に出してから、協議会等でしっかり話し合いたい」などと話している。

 (中田弦)

 

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