突然の土下座謝罪 「居座り」松浦議員
2019/05/27(月) 18:02 掲載
札幌市議会の松浦忠議員が議長席に9時間近く居座った問題で、松浦議員に対する懲罰委員会を設置する本会議が開かれましたが、松浦議員は議場で突然、土下座して謝罪しました。
27日の札幌市議会の議場で突然、靴を脱ぎ「大変みなさん、申し訳ありませんでした」と土下座した松浦忠議員(79)。
松浦議員は13日、選挙後の議長を決めるための臨時議長に就任しましたが、議長の決め方についてあらかじめ決められた「互選」ではなく、「立候補」により決めると持論を展開して議長席に9時間近く居座りました。
松浦議員は臨時議長を解任され議長席を離れたあと、会派間の調整で決まる慣例の議長人事について「なあなあで、居酒屋談議でやるのはダメ。(議長選挙に)立候補制の一石を投じる」などと主張していました。
松浦議員に対しては懲罰動議が提出され、27日、懲罰委員会を設置するための本会議が開かれました。松浦議員は発言を求め、「長時間議事を停滞させ、大変ご迷惑をおかけした。深く陳謝を申し上げる。私も反省し、研鑽をかさねていきたいと思うので、特段の寛容な措置をお願いする」と述べ、降壇すると突然、土下座して謝罪しました。本会議終了後、突然の謝罪に転じた理由を尋ねる報道陣に松浦議員は無言を貫きました。
27日、設置された懲罰委員会では、今後、閉会中審査で松浦議員への処分を検討することを決めました。懲罰委員会では一番重い処分で議員の身分を失う「除名」もありうることから、謝罪について一部の議員からは、「除名処分を回避するためでは」という声も漏れています。