【ゴルフ】みなみ、令和2勝目! 全米女子OP切符ほぼ手中に「うれしい~」2019年5月27日 紙面から
◇中京テレビ・ブリヂストンレディスOP<最終日>▽26日、愛知県豊田市・中京GC石野C(6482ヤード、パー72)▽晴れ、31度、西南西1・8メートル▽賞金総額7000万円、優勝1260万円▽52選手(うちアマ4人)▽観衆6882人 前日大会コースレコード62をマークして首位に立った勝みなみ(20)=明治安田生命=が序盤で苦しみながらも3バーディー、3ボギーの72にまとめ、通算14アンダーでパナソニックオープンレディス以来3週ぶりの今季2勝目、ツアー通算4勝目を飾った。このVで世界ランクを50位以内に上げることが確実視される勝は、今週の全米女子オープンの出場権も獲得する。2打差の12アンダー2位に河本結(20)、11アンダー3位に松田鈴英(21)=ニトリ=、稲見萌寧(19)=都築電気、ペ・ソンウ(韓国)の3人が入った。 6月に21歳になる勝が早くも令和2勝目だ。3打差単独首位からの最終日スタート。序盤で2ボギーを先行する苦しい展開で、13番でいったんは松田に並ばれたが、「その時に、なんかわからないけど、安心したんです。気持ちがラクになった。今はいい時も悪い時も楽しい」。わずか4週間での2勝にニコニコだった。 勝負を決めたのは15番パー3でのバーディー。カップ左の傾斜の下から7メートル、50センチ以上右に切れる難しいパットだった。 「マックス集中、ってわけでもなかったけど、自分を信じて、自分の決めたところに一番しっかり打てた。ご褒美みたいなバーディー。あれで、まだ大丈夫と思えた。一番効いたと思います」 これで賞金ランクは2位に、平均パット数でもツアー1位となり、同じく1位の平均バーディー数は4・0(1ラウンドあたり)と他を引き離している。飛距離、ショット力、パッティング技術とすべてがベースアップされている証拠だ。それでも賞金女王やメジャータイトル奪取などの具体的な目標は掲げたくないという。 「そういうのを決めずに、どこまでも行きたいんです。何でも勝ってみたい。なんなら毎週勝ちたい」 この優勝で、日本時間27日発表の世界ランクでは、54位から全米女子オープン出場資格を得る50位以内に上がることが確定的となり、「行く、みたいです。23日に可能性を初めて知って、昨日飛行機を予約しました。初めての米国本土なのでうれしい~」と声をはずませた。将来的な米ツアー進出などの気持ちは今のところないと言うものの、大会優勝賞金が約1億円(90万ドル)だと聞くと、「え? ヤバいですね~、それ。いやぁ、頑張っちゃいますわ(笑)。がぜん、ヤル気が出てきた~」とガッツポーズしてみせた。(月橋文美)
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