| 所さんは、来年でデビュー30周年。 いままでCD化されていないアルバムも、 30周年記念として発売しないでしょうかね。 まあ、そんな願望はどうでもいいんですが・・・。 僕も所さんファンとなりまして、早くも22年経ってしまうわけです。 1977年にキャニオンレコード(現・ポニーキャニオン)から 「ギャンブル狂騒曲/組曲・冬の情景」の両A面で鮮烈なデビューを果たした所さん。 実は、それ以前に幻のデビュー曲が存在していたわけです。 その当時、沢田研二や野口五郎などビッグヒットをバンバン出していた「ポリドール」から、 「政府からひとこと/国家公務員だから」というシングルをレコーディングしたという。 「政府からひとこと」 タバコは体に悪いから 値段を上げましょ吸わないように お酒も体に悪いから 庶民の腕から取り上げましょう 政府は国民を考えて 悩んでおります親心 交通事故などないように ガソリンも上げます バンバンザイ わたくし政府のお役人 もらう給料も目に涙 着るもんもろくすっぽ買えません いつもダブルの背広です 結構ラディカルな詞なのであります。 しかし、発売直前で突然発禁の憂き目に会う。 理由はよくわからないが、 所さんいわく、 ①社風に合わない。 ②会社の品位を汚す。 ③うちは沢田研二と、野口五郎でいく。 という上層部の判断だそうだ。 しかし、救いの手が現れた。 当時、ダウンタウン・ブギウギ・バンドで破竹の勢いだった宇崎竜童が、 たまたまデモテープを聞いたそうで、 「こいつは面白い!」と思って、自分のライブに前座として使った。 「所ジョージ」という芸名は、そのとき宇崎さんがつけたそうだ。 一部では「所沢の柳ジョージ」という意味だと、今では定説になっているが、 本当のところは、特に意味がないのだという。 宇崎さんが雑誌のインタビューでこう語っている。 「彼は元は角田っていう名前だったの。でも、角田って顔じゃねえよなあと。 それで芸名を付けようということになった。 ダウンタウン・ブギウギ・バンドが売れるちょっと前に、僕のことを「バンマス」って呼ぼうとか、 そういうことを決めるのが好きな外国かぶれのプロデューサーがいたの。(中略) 外国人でもないのにそういう変なネーミングして、「何がチャーリーだよ~」とかいって笑ってたんだけど、 でもコミックにするならいいなあと。 で、所沢出身だから所ジョージ。コミックなんだからこれでいいやとか言って ふざけて作った名前なんですけど、今やすっかり『所ジョージ』になっちゃってますねぇ」 所ジョージ・21歳のころの話である。 続きはまた今度。 |