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外国籍の子どもに「言葉の壁」、日本語支援の現状

 外国人労働者の受け入れが拡大されるなど、日本で暮らす外国籍の子どもたちが増えています。しかし、日本語能力が壁となり、学校に通えない子どもたちもいます。その現状を取材しました。

 横浜市にある日本語支援拠点施設です。中国など7か国から来日したばかりの小中学生15人が通っています。体調不良を伝えるための言葉など、学校生活を送る上で必要な日本語を重点的に教えています。

 横浜市では、外国にルーツをもち日本語の指導が必要な小中学生が急増していて、およそ1か月間、集中的に日本語を教えるこの学校を2年前に開設しました。

 「子どもたちは多分、ここで永住する子どもたちが多い。(日本の)学校生活はいいんだよというところを教えてあげたい」(日本語支援拠点施設「ひまわり」出川進校長)

 「(Q.日本語は難しい?)難しい。でも楽しい。すごくすごく勉強頑張ります」(フィリピンから来日した中学生)

 文部科学省によると、日本語の指導が必要な小中学生は全国におよそ4万4000人いて、そのうちおよそ1万人は十分な指導を受けられていないと言います。

 東京・福生市にあるNPOが運営する日本語学校で勉強する小学4年のラザカくん。2年前にインドネシアから来日しましたが、当時は日本語が話せず、地元の小学校への入学が認められませんでした。しかし、この学校で3か月程度、日本語を学んで上達したことから、ようやく入学が認められました。

 「(Q.小学校は楽しい?)楽しいです。友達と遊ぶことが楽しい。(Q.将来は何になりたい?)お金持ちになりたい」(ラザカくん)

 この日本語学校の責任者である田中さんによりますと、日本語の能力を理由に学校に通えない子どもは他にもいると言います。

 自治体によって支援のあり方に格差があると指摘した上で、国による体制づくりが必要だと話します。

 「必要な対策を行わなかったことでたくさんの子どもたちが苦しい思いをしてきた。国が正面を切って外国人の力を借りる必要があるとした以上は、しっかり対策を取ってほしいと思います」(青少年自立援助センター・田中宝紀事業責任者)

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更新日時:5月26日 20時02分

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