オオカワヂシャ  Veronica anagallis-aquatica L. (ゴマノハグサ科 クワガタソウ属
 オオカワヂシャはヨーロッパからアジア北部原産の帰化植物。湿地に生え、川岸などに見かける。
 多年草で草丈は1mに達する。葉は長楕円形から披針形で、対生し葉柄は無い。背の低い鋸歯が間隔をあけてつき、両面無毛で、質感はやや厚みがある。初夏から盛夏にかけて葉腋に花序を出し、白色かやや淡紫色の花をたくさんつける。
 良く似た植物に、在来植物のカワヂシャがあり、近年個体数を減らしているという。カワヂシャは葉に明瞭な鋸歯があるが、オオカワヂシャはほとんど全縁に見える点で区別できる。他にも、カワヂシャは花柄が真っ直ぐ斜上するが、オオカワヂシャは花柄が湾曲して斜上する点でも区別できる。生育条件により一概には言えないが、オオカワヂシャはその名の通りカワヂシャよりも全体的に大型である。
オオカワジシャオオカワジシャの生育地
オオカワジシャの葉オオカワジシャの果実


文章・画像:太田 謙
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