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今日は銅版画のお話です。
私は版画教室で定期的に版画を作ってます。いま制作中の作品を、途中経過ですが公開します。
版画は大きく分けて、木版画、銅版画、シルクスクリーン、リトグラフの4種類あります。銅版画はその1つです。
銅版画でイラストを描いた装丁や絵本も出版されてるので、意識してなくても一度は見たことがあるかもしれません。
銅版画の技法
銅版画と言ってもいろいろな技法があるのですが、今は「エッチング」という技法で作ってます。
ざっくり言うと、銅板にグランドという茶色っぽい防蝕剤を塗って、ニードルなどで引っかいて絵を描き、酸で腐蝕させるという作業をします。腐蝕の時間が長いと濃くなったり、短いと薄くなったりすることで濃淡も調整できるようです。
描いた所にインクが乗るのでペンで描くのと同じような感覚で、様子を見ながら少しずつ追加できます。
ニードルで描画中の様子
実際にどんな感じかお見せします。写真が暗くてすみません。
これはニードルで描いた後に腐食させた状態です。
初めてなので様子見で、恐る恐る描いてます。黒っぽくしたい場合は線を重ねます。
何箇所か失敗してしましました(泣)
白っぽい汚れみたいなのは、絵を転写した時の残りなので絵には影響しません。
試し刷り
少し描画作業ができたので、様子を見るために1回目の試し刷りをしてみました。
う、薄いっ!!! 恐る恐る描いた弱々しい感じも、失敗した所もしっかり出てます(^_^;)
まだ全体的に白すぎるので、これを基に今後どうやって絵を作っていくかを考えます。せっかくなので、他にもいろいろな技法を使ってみようと思ってます。
ちょっと描いて試し刷りして、また描いてを繰り返すことができるみたいです。こだわりが強いといつまでも終わらなそうですね。
版画の下絵は大切
ちなみに今回の版画を作り始める前はこんな感じをイメージしてました。
本当はリトグラフを作る予定でしたが、諸事情により銅版画を作ることにしたのです。
今回の版画サイズ12x18cmということで、それに合わせて小さく変更し描き直すことになりました。
人間の女の子の足とネズミのライバルがいなくなり、主役のネズミの雰囲気もちょっと変わってしましました。(こっちのほうが良かった気がする…?)
次回につづく
第1弾ということで、次回に続きます。
自分の絵を公開するのは結構はずかしいですが、もし良ければ続きも見てください〜(*^^*)
2月23日以降に更新する予定です!