(cache)武藤敬司、「復帰前決起集会」で明かした「引き算のプロレス」…「ムーンサルトプレスがなくても見せていく努力と工夫」…6・26後楽園ホールで復帰戦 : スポーツ報知

武藤敬司、「復帰前決起集会」で明かした「引き算のプロレス」…「ムーンサルトプレスがなくても見せていく努力と工夫」…6・26後楽園ホールで復帰戦

トークイベントを行った武藤敬司(右はスポーツ報知の福留記者)
トークイベントを行った武藤敬司(右はスポーツ報知の福留記者)

 6月26日に後楽園ホールで開催される長州力引退興行で両膝の人工関節設置手術から1年3か月ぶりに復帰するプロレスラー武藤敬司が24日、東京・神保町の書泉グランデで「さよならムーンサルトプレス刊行記念 武藤敬司選手復帰前決起集会」と題したトークイベントを行った。

 今回のイベントは、10日に発売された35年のプロレス人生に迫ったノンフィクション「さよならムーンサルトプレス 武藤敬司35年の全記録」(福留 崇広著。税込み1944円)の出版を記念して開催。10日午前10時から同書の購入者へ先着50枚の予定で配布された整理券は、すぐに“完売”し、急きょ、10枚を追加しイベントには会場が超満員となる60人のファンが参加して行われた。

 「さよならムーンサルトプレス」は、両膝の人工関節設置手術のため昨年3月14日に最後のムーンサルトプレスを舞った直後の4月にスポーツ報知のホームページで34回に渡り連載した書籍化で、執筆したスポーツ報知メディア局コンテンツ編集部の福留崇広記者がさらに武藤自身へ合計15時間あまりに及ぶインタビューを敢行。同時に坂口征二氏、前田日明氏、馳浩氏、若松市政氏、エリック・ビショフ氏、蝶野正洋、船木誠勝、和田京平レフェリー、ケンドー・カシンら武藤のプロレス人生に関わった関係者およそ30人を取材し、昭和末期から平成のプロレスで必殺技「ムーンサルトプレス」を武器にトップを走った武藤敬司の「真実」を浮き彫りにしている。

 午後7時から始まったイベントは、同書を執筆した福留記者との対談形式で進行。武藤は、人工関節を入れた両膝の状況からグレート・ムタとして参戦した4月6日の新日本プロレスの米ニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデン大会での秘話などを赤裸々に明かした。

 復帰戦で武藤は、藤波辰爾、真壁刀義と組んで、引退する長州、越中詩郎、石井智宏と対戦する。今回の試合について「石井っていうのはやったことない。情報が一切ない」と漏らした上で「真壁にいっぱい働かせるよ」と笑わせた。さらに人工関節手術で医師から封印を宣告されたムーンサルトプレスは「やらないよ。だって興行で最後のムーンサルトだってやって、またムーンサルトプレスやったら大仁田(厚)になっちゃうよ」と再び場内を爆笑させた。7度も引退と復帰を繰り返した“邪道”大仁田厚とは違い、約束通り完全封印を改めて宣言した。

 昭和末期にデビューし平成のプロレス界でトップを走り続けた武藤。新たな令和へ「もしかしたら平成のプロレス界を見て第一人者ってなったらきっと上の方でオレの名前が出ると思うんですよ。だから、気持ちとしては、令和でも引き続き」とトップを走る意欲を示した。その上で「今のプロレスラー、プロレス界って今の若手とか、デタラメに足し算のプロレスしているけどさ、技を足して足して足してってね。オレは引き算しかねぇけどさ。それでも見せれるプロレスをしていくしかねぇからさ。ムーンサルトプレスもできなくなるけどその中でも見せていく努力と工夫をやっていきますよ。プロレスで生計立ててるからさ。生きている限りはやりたいと思ってますよ」と引き算のプロレスという言葉を残してイベントを締めくくった。

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