【名古屋オーシャンズ】オーシャンズFリーグ白星発進 故障明けのラファが待望先制弾2019年5月26日 紙面から
Fリーグが25日、東京・駒沢屋内球技場で開幕し、3連覇を目指す名古屋オーシャンズは、2-1で湘南ベルマーレを下し、白星発進した。名古屋はスコアレスで折り返した後半にラファ(28)、吉川智貴(30)が得点し、湘南を振り切った。 大けがを乗り越えた男が、先制点をもたらした。名古屋は後半3分すぎ、ゴール前に寄せていたラファが、右サイドを突破した味方からのパスを右足で押し込んだ。「固い守備で作ったリズムに乗り、自分は放り込んだだけ」。相手ゴールに何度も迫りながら、得点を逃したチームを救った。 昨年3月の全日本選手権で右膝前十字靱帯(じんたい)断裂や内側半月板損傷を負った。チーム側の配慮もあり、ブラジルに戻って約8カ月間のリハビリに取り組むこととなった。 歩く練習から始め、1人地道に回復を目指した。「この時期に耐えなければピッチに立つことはできない」。養うべき妻や子どもが近くにいたことで、気持ちの整理の支えになった。 「集中力が足りていない」。主導権を握られ、何とか0-0で前半を終えた後、フエンテス監督(39)からチームに声が掛かった。ラファは、選手に対する信頼があるからこそ発奮を促した言葉と解釈。集中し直して臨んだ後半に結果で応えた。 チームは1点差で逃げ切り、苦しみながら勝ち点3を確保した。「まだ完全ではない。今後もがむしゃらにプレーして吸収する」とラファはチームへの献身を誓った。絶対王者の流れを持ってくるのは、ここからだ。 (高畑章) すみだ(3) 6-0 (0)北海道 仙台(3) 3-1 (0)Fリーグ選抜 名古屋(3) 2-1 (0)湘南 【ゲーム写真集】(名古屋オーシャンズ提供)
|