【プロ野球】コイの旅は続く! 11連勝、V確率0%から100%へ上昇2019年5月26日 紙面から
◇広島7-5巨人広島が3年ぶりに11連勝を飾った。2回に併殺打の間に1点を先取し、3回に菊池涼のソロで加点。4回はジョンソンの適時打などで3点を奪った。ジョンソンは8回途中まで4失点で4勝目。巨人は終盤に追い上げたが及ばなかった。 ◇ 東京ドームが広島ナインの庭になった。今季初の先発全員で今季最多14安打を放ち、7点を奪った。「ここは何点あいていても一つの流れで大量点になってしまう」と緒方監督。最後まで攻め、球団史では3年ぶり3度目となる11連勝で首位をガッチリとキープした。 底力を示す豊富な得点パターンだった。2回の先制点は併殺の間に奪い、その後は菊池涼とバティスタの本塁打や、隙のない走塁で相手のミスを誘発してもぎとった点もあった。 開幕直後は5カード連続で負け越し。2リーグ分立後、両リーグ通じてその成績から優勝した例はなく、過去のデータからは優勝確率「0%」とはじき出された。4月16日には最大借金「8」で最下位に沈んだ。 4月末に緒方監督と東出、迎両打撃コーチが意見をすり合わせ「1番・野間」から「5番・西川」までをある程度固めた。その効果もあって、深刻な得点力不足に陥っていた打線は、本来の輝きを取り戻した。 打線の復調とともにV字回復。3度目となる11連勝で貯金は両リーグ最速で「10」に到達した。さらに1984、2016年と過去2度、11連勝したシーズンはいずれも優勝し、84年は日本一に輝いている。負のデータをかき消して優勝確率は一気に「100%」にまで上昇した。 5月は16勝3敗1分け。7カード連続の勝ち越しを決め、84年にマークした球団記録の12連勝にも王手をかけた。それでも指揮官は「あしたをまた、しっかり頑張ります」と短い言葉で手綱を締めた。
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