茹で上がったパスタに卵とチーズを絡め、黒胡椒をたっぷりと振ったカルボナーラは人気のパスタメニュー。本来のカルボナーラはグアンチャーレ(豚の頬肉の塩漬け)やパンチェッタ(燻製していないベーコン)でつくりますが、今回はスーパーでも入手しやすいベーコンで代用しました。
普通のパスタは一人前100gですが、今回は90gでつくります。ちょっと少ないかな、と思うかもしれませんが卵1個に対して適切なパスタの量を検討した結果です。カルボナーラは言ってみればイタリア風の卵かけご飯。実はスーパーイージーなので「パスタをはじめてつくる」という方にもオススメです。
カルボナーラ
ベーコン…70g
卵…2個
チーズのすりおろし…大さじ4 (24g)
にんにく…1/2片
オリーブオイル…小さじ1
黒胡椒…適量
1.9mmのパスタ…180g
水…1L
塩…12g
作り方
1.冷たいフライパンにオリーブオイル小さじ1と1cm幅に切ったベーコンを入れ、中火にかける。片面に焦げ目がついてきたら、ニンニクの薄切りを入れてさらに炒め、ニンニクが焦げる前にボウルに取り出す。
2.鍋に水1Lを沸かし、塩12gを加えてからパスタを茹ではじめる。茹で時間は袋の表示通りか好みにより+1分くらいが目安。(もっと細いパスタを使う場合は袋の表示通りに茹でる)
3.1のボウルに卵を割り、粉チーズを計り入れる。フォークで混ぜ、黒胡椒をたっぷりと振る。(TIPS 1 粉チーズの選び方)
4.茹で上がったパスタはザルで水気を切り、3のボウルに入れる。5秒待ってから、トングやゴムベラで混ぜる。お皿に盛り付けて、暖かいうちに提供する。(Tips2 熱々のパスタの熱で卵とチーズを調理する)
★レシピの解説
【TIPS 1】チーズの選び方
カルボナーラに用いるチーズはペコリーノ・ロマーノが王道で、そこにパルメジャーノレッジャーノというチーズをブレンドする、もしくはパルメジャーノレッジャーノで代用するのが普通です。どちらも塊を食べる直前にすりおろすことでチーズの風味が味わえるのです。
しかし、今回は手軽さを優先し、粉チーズとして販売されていたグラノパダーノを使いました。スーパーの常温の棚で売られている乾燥チーズは水分を飛ばしてあるので、カルボナーラには向かないので注意が必要です。
同じスーパーでも例えば冷蔵コーナーで販売される粉チーズ(例えばパルメジャーノレッジャーノやグラノパダーノ)であれば、おいしくできると思います。
また、冷蔵で販売されているチーズは別の容器に移し替えて冷凍庫に入れておくと数ヶ月は使うことでき、便利です。
【Tips2】熱々のパスタの熱で卵とチーズを調理する
カルボナーラの加熱し過ぎは避けたいものですが、ボウルに入れた卵とチーズに熱々のパスタを絡めるこの方法であれば失敗知らずです。パスタの熱を効率よく卵に伝えるために、茹で上がった熱々のパスタをソースにかぶせるようにして入れましょう。
ここから5秒待ち、熱が伝わったところで和えます。カルボナーラは基本的にチーズの塩気があるため、最後の味付けは不要。それよりも急いで盛り付けて、熱いうちに食べてもらうことを優先しましょう。
このレシピでは1.2%塩分濃度の湯でパスタを茹でることで、濃い目に味をつけています。もしも、濃いな、と思ったら次につくるときは茹でる湯の塩分濃度を1%まで下げてください。
【アレンジ】アスパラガス入りカルボナーラ
まったく同じ作り方で、パスタを茹でるときに仕上がりの4分前にアスパラガスを入れ、一緒に茹でることでアスパラガス入りのカルボナーラもつくれます。卵とアスパラガスは高相性。他に野菜を入れるのであればそら豆などもオススメです。
こちらのレシピは卵とチーズだけの本格派ですが、弱点は卵1個に対しての麺の量を調整したので、やや量が少ないこと。パンなどを添えて調整するといいですが「もっと量を食べたい」という方は僕がnoteに載せている生クリーム入りのカルボナーラのレシピを参照してください。
<次回は6月1日(土)に更新予定です>