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2019年5月25日 紙面から
ヤクルト-中日 プロ初勝利を挙げ、ウイニングボールを手にポーズをとる先発・勝野(右)と与田監督(小沢徹撮影)
ルーキー右腕がプロ初勝利で、窮地を救った。中日のドラフト3位・勝野昌慶投手(21)が24日のヤクルト戦(神宮)に先発し7回途中まで3安打1失点に抑え、チームの3連敗を阻止した。大島洋平外野手(33)は通算200盗塁を達成。ダブルのオメデタで連敗を脱出した。
マウンドで顔色一つ変えなかった右腕からようやく白い歯がのぞく。強心臓ルーキー・勝野がやった。無数のフラッシュを浴びながら、ちょっぴりぎこちない笑顔を浮かべる姿とは対照的に鬼門・神宮に巣くう魔物をねじ伏せた。
「たくさんのファンの方の前で勝ててうれしい。前回は負けたのできょうは絶対に勝つつもりで、全球勝負でいく気持ちで投げました」
立ち上がりから直球がうなっていた。「指にかかっていた」。常時140キロを超え、さらに打者の手元で微妙に動くくせ球がバットの芯を外す。強打者が並ぶヤクルト打線にもひるまず、スコアボードに「0」を刻んでいった。7回にバレンティンに一発を許したものの、6イニング2/3を投げ3安打1失点。堂々の投球でつかんだ初勝利だった。
試合後のヒーローインタビュー。手渡された白球は「両親に渡します」。竜党から「硬いぞー!」と言われるほど淡々と言葉を並べていった。
自他共にマイペースと認める男。しばしば行き当たりばったりになることも。1軍初登板が決まった14日、急いで駆け込んだのは眼科。「コンタクトなんですが少し見えづらくて」。当然だ。左右の視力が異なるのに通販で両目とも同じものを購入して使用していた。
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