能美市の歴史や文化を問う今冬開催の「のみ検定」（能美市など主催）の公式テキストに、同市の寺井高校生徒会のメンバーが、コラムを執筆する。メンバーは二十三日、いしかわ動物園などを訪ね、飼育員らにコラムの取材をした。

　テキストは十一月に県内の書店で発売予定。検定ではその中から出題される。コラムの執筆は、生徒に郷土愛を育んでもらおうと企画した。生徒会の七人は今後、市九谷焼資料館や松井秀喜ベースボールミュージアム、歴史民俗資料館など七カ所を訪問。職員らから話を聞き、一人一本ずつそれぞれ違うテーマでコラムを執筆する。

　いしかわ動物園には、生徒会長で三年の北結香さん（１７）と平田聖羅さん（１７）、二年の坂上僚さん（１６）が訪問。国の特別天然記念物「トキ」を展示するトキ里山館で、飼育担当の野田英樹さんからトキの生態などについて話を聞いた。

　北さんは取材に「トキは白色のイメージが強かったけど、色鮮やかなピンクに羽を染めるのが印象的だった。飼育法の話なども面白く参考になった」と話していた。メンバーはこの日、国造ゆず農園と弁慶謝罪の地も訪れた。　（吉野淳一）