「読まずに原稿の良し悪しどうやって判断するんだよ!」とお怒りになるのはもっともです。 ただし、それは、「良い文章か、悪い文章か」を判断する時の話であって。 「売れる文章か、売れない文章か」を判断する時の話はちょっと違う(と、私は思っています)。
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当然のことですが、「売れる本」というものは「読まれる前に、これはおもしろそうだ!と思われる『オーラ(みたいなもの)』をまとっている」のです。 わかりますよね? つまんなそう、と思われたらそもそも手に取らない。 本は「読まれる前」に「おもしろそう!」と思われることがとても重要なのです
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わしは、この「読まれる前の印象」こそが大事だ、と思ってきたのですが、なかなかこれは理解されない。 しかし、「本を買う時の手順」を考えると、「売れるか売れないかは、読む前の印象こそが大事だ」というのは自明なんですよ。 だって、おもしろそうでなければ手にも取らないでしょう?
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でー。 以前、デザイナーさんに聞いたことがあるんです。 「いい原稿って、何か違うとこありますか?」と。 そしたら 「いい原稿は、ゲラのたたずまいからいいんだよね」 というお返事でした。
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ゲラ、というのは、業界用語で「原稿のプリントアウト」のことです。 ただ原稿をプリントアウトしただけの紙の束なんですが、「いい原稿のゲラはたたずまいが良い(そして、悪い原稿のゲラは良くない)」
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ゲラは単なる紙の束なので、読む前の情報量はそんなに多くありません。 紙質 美しく印刷されてるか 紙は揃えられているか 綴じの丁寧さ 何で綴じてあるか フォントは何を選んでいるか このくらいですかね。 で、これらがきちっとなっていて見た目が美しいゲラは、中身も良い。
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つまり、「きちっとしたゲラをつくろう」とする人は、神経が細やかで、細部にまで目が行き届いている、ということなのでしょう。
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ゲラは、作家さんがつくる場合と、編集者がつくる場合があります。 ゲラをつくった人が作家さんであれば、原稿にも神経がゆきとどいているだろうし、編集さんがつくったのであれば、その人は優秀な編集さんであるということなのでしょう。
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で。 この「ゲラの良し悪しは、中身にも通じる」という話、文章読んでないけど中身がわかる、ってことなんですよね。 そういうことって、あるんですよ。現実に。
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個人的には、これ、別に業界人だけの特殊能力だとは思ってなくて、皆さんが共通して持っている感性だと思います。 でなきゃ、「ある本」が「皆さん」に気に入られて売れることはない。 売れる本は、多くの人に「欲しい」と思われるパワー、オーラを持っているのです。
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ゲラの件は一例です。 私が言いたいのは、「中身を読まなくても、他の情報から、中身の良し悪しを推察する方法など、いくらもある」 ということです。
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他の例を挙げますと、私は、小説家志望者の原稿を読む機会が多いです。 そうなると、もう、読む前から「紙の束」を見ただけで、うすうす「良し悪しがわかる」ようになるんですね。 ものすごい分厚いやつ(超長編)はだいたいつまんない、とか。 表紙の印刷がダメなやつはだいたいダメとか。
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見城氏が「小説の最後だけ読んで良し悪しを判断する」というツイートが回ってきましたが、もし、本当に、見城氏がそうしているのだとしても、私は驚きません。 私は最後でなく、「冒頭」で判断しますが、「冒頭が良い小説は、だいたい最後までおもしろい」です。
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いや、書き手にしてみれば、「冒頭だけで判断するな!」とお怒りになるのはわかるんですが、わしも最初のうちは「後でおもしろくなるかもしれん!」と思って一生懸命全部読んでたんですが、そんなことはないんですね。冒頭がつまらんものは、最後までつまんない。
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つまらんものは「全数検査」せずとも「抜き取り検査」すればわかるということです。 料理に例えればわかりやすい。 「最初のひとくちがまずい料理」は、皿を平らげたところで、うまくはならんのですよ。
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そんなわけで、別に、「読まなくても、中身の良し悪しを判断する材料はいくらでもある」のです。 その能力は、誰にでも備わっているし、プロの編集者なら、もっとわかるようになるでしょう。
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なので、見城氏が「読まずに中身を判断する」のだとしても驚きませんし、わしは「それであの精度か!すげぇな!」と思います。
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ただ、「読まずに中身を判断する」ことが、「作家さんに対して失礼だ」というのは、理解できます。 褒めるならともかく、読みもせずに「これは駄作ですね」と言われたら誰だって怒るでしょう。 それはよくわかる。
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まぁそんなわけで、「読まずに内容を判断する見城はけしからん」というご意見に反論してみました。 そんなにおかしな話はしてないと思います。
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これは私の意見なので、別に人に押し付けようとは思いません。 賛同する人はすればいいし、しない人はしなければいいだけ。 皆さま良き火曜日をお過ごしください。〈了〉
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「オーラ」「パワー」という表現についてちと補足。 結局のところ、「中身以外の、良い情報」、例えば装幀の良さとか、タイトルとか、帯とか、そんなものが「見た人に好印象を感じさせる」わけで、それを例えて言うと「オーラ」とかいういい方になるんですね。
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それで、「良いオーラ」を出す本は「関係者が優秀」ということになりますので、中身も良い確率が高い、ということです。 また、中身が良いのに、良いオーラを出さない本もあります。もったいないことです。
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