『竹島 ―もうひとつの日韓関係史』 [要旨] 日本と韓国などが領有権をめぐって対立する竹島。それぞれが正当性を主張するものの議論は噛み合わず、韓国による占拠が続いている。本書は一六世紀から説き起こし、江戸幕府の領有権放棄、一九〇五年の日本領編入、サンフランシスコ平和条約での領土画定、李承晩ラインの設定を経て現在までの竹島をめぐる歴史をたどり、両国の主張を逐一検証。誰が分析しても同一の結論に至らざるをえない、歴史学の到達点を示す。 [目次] 第1章 「于山島」は独島なのか―韓国側主張の検証1 第2章 一七世紀に領有権は確立したか―日本側主張の検証1 第3章 元禄竹島一件―なぜ日韓の解釈は正反対なのか 第4章 「空白」の二〇〇年―外務省が無視する二つの論点 第5章 古地図に見る竹島―日本側主張の検証2 第6章 竹島の日本領編入―その経緯と韓国側主張の検証2 第7章 サンフランシスコ平和条約と政府見解の応酬 終章 「固有の領土」とは何か 池内氏の論文の批判を投稿中の今、こんな本が出たことを知った。本屋に行って見たらこの本があったので、さっそく買って、第4章の半分と終章を読んだ。とりあえず一つだけ言うと、池内氏は太政官指令問題(第4章)で言わなくていいことをたくさん言って、恥の上塗りをしてしまわれた。 |
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コメント(16)
気がつかなかったが、最近、Yahoo!ブログはYahoo!にログインしないとコメントができないように仕様が変わったみたいですね。最近、コメント数がめっきり少なくなった(まあもともとコメントがそれほど多いブログではなかったですが)ので何か変だな、皆さん竹島に関心がなくなってしまったのかな、なんて思っていましたが、Gくんさんのお話で分かりました。
2016/1/30(土) 午後 11:23 [ Chaamiey ] 返信する
幸い、このブログは捨てハンで変なことを言ってくる人はいないので、私としてはログインした人でもしていない人でもコメントしていただいて差支えないのだが、ちょっと不便になりましたね。
2016/1/30(土) 午後 11:25 [ Chaamiey ] 返信する
もともとYahooにログインして投稿していたので気付かなかった‥
確かに不便ですよね
2016/1/30(土) 午後 11:53 [ mam*to*o*1 ] 返信する
アマゾンの書評欄に,「裏付けとなる史料が存在せず証明できないことから、竹島が日本領であるということを明解に肯定しています。」という感想が出ていましたが,そうなんですか?
2016/2/23(火) 午後 10:50 [ pur*cy*ka20*7 ] 返信する
「竹島が日本領であるということを明解に肯定しています」と評するような記述はないと思います。池内さんの基本的な考えは、領土編入は一応有効と言えるにしても日韓の領有根拠に大した差はないから、日本が一方的に領土権があるように主張するのは大変よろしくない、ということだと理解しています。
2016/2/24(水) 午前 4:59 [ Chaamiey ] 返信する
「領土編入は一応有効と言えるにしても日韓の領有根拠に大した差はない」←もし池内氏がこういう意図なら「話にならない大馬鹿」ですよ。実は当該本を先程入手して最後のところだけ読んだのですが,お話にならないという印象でした。
2016/2/24(水) 午後 7:47 [ pur*cy*ka20*7 ] 返信する
だいたいですね,オビに「感情論を排した」と謳っている割には「釈然としないものを感じる」「配慮が足りない」「読み取ることは不可能ではない」と来たもんだ。ここらに歴史学者によるアプローチの限界を感じますね。池内氏は通知がなされなかったことがいたく不満のようで,「韓国軽視の姿勢が浮かびあがる」などと言い出す始末ですが,通知を行わなかったのは竹島に限ったことではないのだから妄想もいいところです。
2016/2/24(水) 午後 8:26 [ pur*cy*ka20*7 ] 返信する
まあ、独特の感性による歴史解釈の本、という印象です。「韓国軽視の姿勢が浮かびあがる」という考えが基本にあるようなんですね。ことは領土問題ですから淡々と事実の積み重ねで考えて行けばそれでいいと思うんですけどね。
2016/2/24(水) 午後 8:33 [ Chaamiey ] 返信する
ところで,勅令41号は日本に通知されたのでしょうか。恐らくされていない。しかし,池内氏はそれは全く非難していない。ダブルスタンダードなんですよ。
領土編入は外国への通知が必要というのが韓国の主張ですが,勅令41号が外国へ通知さていない以上,領土編入ではありえないということになります。
つまり,勅令41号は従前の鬱陵島(郡)の範囲を変更するものではない。だから,石島は独島ではありえないということになるわけです。
2016/2/25(木) 午前 5:12 [ pur*cy*ka20*7 ] 返信する
すぐ上のpur*cy*kaさんのコメですが、およそ6年後に日本統監府からの照会に答える形で、大韓帝国内部が鬱島郡の範囲を通知しています(1906年7月鬱島郡の配置顛末)・笑。島根県官吏の鬱陵島来訪の1906年3月~7月のこの事件の顛末で、竹島・独島は鬱島郡の管轄外として日韓のこの事件は、収束したように見えます。
もし仮にこのとき(1906年7月)に、新竹島が鬱島郡の管轄内と判断されたなら、このとき事件は収束しないはずですけど。そういう素朴な疑問を感じます。研究者の議論を待ちたい分野と感じます。
2016/2/26(金) 午後 6:05 [ gku***** ] 返信する
同意です。皇城新聞1906年7月13日は内務部から統監府への回答の内容を淡々と報じているだけです。本当に韓国の領土が日本に盗られたのだとしたら、内務部への取材の過程で必ずそういう話が出るので、当然記事にもそういうことが現れるはずですね。しかし、実際はそうならなかった。事件(?)は収束したのです。
2016/2/26(金) 午後 10:00 [ Chaamiey ] 返信する
池内氏は鬱島郡の配置顛末についてはどういう見解なのでしょうか?氏が于山島=石島=独島は成り立たないとしている材料がこれだったりするのでしょうか。だとしたらあんな主張にならない気もしますが。
2016/2/26(金) 午後 11:11 [ h2b ] 返信する
池内さんはこれまでの著作・論文では鬱島郡の配置顛末について触れていない、と思います。今回の本でも該当記述は見当たりません。
2016/2/26(金) 午後 11:44 [ Chaamiey ] 返信する
ありがとうございます。 残念ですね、山陰中央新報で報道され、韓国側も柳美林氏などが反論を試みましたから知らないとは考えづらいのですが。
2016/2/26(金) 午後 11:51 [ h2b ] 返信する
http://www.hamamoto.law.kyoto-u.ac.jp/kogi/2009/2009pk-seminar/takeshima.pdf
これは学生レポートに過ぎませんが,日韓ともに前近代時代の主張に法的価値を認めなければどういう結論になるのかと言う意味で参考になります。
2016/3/3(木) 午後 9:48 [ pur*cy*ka20*7 ] 返信する
ポケットゼミナールですね。久しぶりに見ました。竹島問題の全体像を把握するなら池内新書よりもこのポケットゼミナールの方がよほど正確で分かりやすいです。
2016/3/3(木) 午後 10:13 [ Chaamiey ] 返信する