巨人・上原浩治投手一問一答 引退会見で涙浮かべ「もうちょっとやりたかった」
2019年05月23日 17時20分 産経新聞
2019年05月23日 17時20分 産経新聞
2019年05月20日 17時24分 産経新聞
巨人の上原浩治投手(44)が20日、東京都内でシーズン途中での異例の現役引退を表明した。記者会見の一問一答は以下の通り。
《冒頭。涙がこみ上げながらのあいさつ》
「本日をもちまして、21年間の現役生活を終えたいなと思います。これまで、自分に関わってくれた方々、みんなに感謝したいと思います。ありがとうございました」
--現在の心境は
「もうちょっとやりたかったなと。そういう思いです。自分が決めた以上、ユニホームを着ることはない。気持ちを切り替えていかないと、と今は思っている」
--決断のきっかけは
「今年でやめることは最初から決めていた。3カ月が僕の中では勝負と決めていた。2月、3月、4月と練習していく中で一度も1軍に上がることなく、2軍でも抑えていないという葛藤があった。8、9月にチームが首位争いという状況になっている中で、会見をするのは違うと思った。それだったら、早く終わりたいという思いだった」
--オフに左膝を手術。コンディションは
「手術をして、体は投げられる状態だった。だけど、その状態で2軍戦で通用していなかったことで、自分の中で気持ちが後ろ向きになった」
--雑草魂にたとえた自身の道のりは
「けがばっかりで、中途半端だったかなと思います。(100勝、100セーブ、100ホールドのトリプル100達成について)それに関しても中途半端。どのポジションもまっとうしたわけではなく、中途半端に先発、中継ぎ、抑えをやっちゃったかな。ただ、21年間も野球生活をできたことには感謝というか、一緒にやってくれた選手、監督、コーチ、まわりに感謝しながらの21年間で、野球にも満足している」
--プロ野球人生でうれしかったシーン、悔しかったシーンは
「うれしかったシーンはやっぱり優勝したとき。巨人では2002年がすごくうれしかったし、アメリカでは(ワールドシリーズを制した)13年。苦しかったのは、アメリカに渡って1年目にけがをして、肘が動かなくて野球ができなくなると思ったときですね」
--現役時代を支えた原動力は
「負けたくないという反骨心。それだけです」