『2019年 JASRAC賞』金賞は安室奈美恵さんの「Hero」。同曲の作詞・作曲を手がけた(左から)今井了介氏、SUNNY BOY氏と、音楽出版者の NHK出版 代表取締役社長の森永公紀氏
2016年7月にリリースされた「Hero」は、同年のNHKリオデジャネイロオリンピック・パラリンピック放送テーマソング。日本代表の活躍を中心に、オリンピックの感動的なシーンと共に流れ、人々の記憶に深く刻まれた。また2017年末には、“最後の紅白”と位置付けて臨んだ『第68回NHK紅白歌合戦』では、純白のドレスをまとい、目に涙を浮かべて熱唱。多くの人々の心に残る印象的なシーンだった。昨年9月16日に引退となったわけだが、今なお、インタラクティブ配信や放送を中心に多く利用されていることに加え、安室さんのツアーファイナルを収録したDVD、Blu-rayが記録的に大ヒットしたことから、金賞を受賞した。
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『2019年 JASRAC賞』贈呈式の様子、金賞を受賞した安室奈美恵さん「Hero」の作詞・作曲を手がけた今井了介氏
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『2019年 JASRAC賞』贈呈式の様子、金賞を受賞した安室奈美恵さん「Hero」の作詞・作曲を手がけたSUNNY BOY氏
と受賞を喜んだ。
銀賞は、阿久悠氏、都倉俊一氏が手がけたピンク・レディーのヒット曲「UFO」が受賞。UQコミュニケーションズのCMで継続的に使用されたことから昨年の銅賞に続く受賞となった。作曲者の都倉氏は受賞にあたり「このたびは、去年の銅賞に引き続きまして、銀賞をいただきました。ありがとうございます。銅、銀ときたので、来年はぜひ『金』をと思っております。残念ながら、本日は海外におりまして、この表彰式には出席できませんが、来年はスケジュールを空けて待っておりますので、金賞を頑張って取りたい、といっても私が頑張ってもどうしようもないわけですが、ぜひ、いで会長から金賞をいただければ、非常にうれしく思います」とコメントを寄せた。銅賞は2017年に金賞を受賞した中島みゆき「糸」が受賞。カラオケやコンサート、インタラクティブ配信など幅広い分野で人気を集めた。
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『2019年 JASRAC賞』贈呈式の模様、JASRAC会長のいではく氏
海外の著作権管理団体からの入金が最も多かった国内作品に贈られる国際賞は「ドラゴンボールZ BGM (TV)」が2年連続で受賞。メキシコ、アメリカ、イギリスなど世界中で人気を集め、2年連続4度目の受賞となった。受賞にあたり、作曲者の菊池俊輔氏は、「このたびは、昨年に引き続き国際賞を賜り、誠にありがとうございます。この作品においては、2008年にいただいてから4度目の国際賞受賞とのことで、『DRAGON BALL』というアニメーション作品と共に長きに渡り世界で愛されていることを実感し、大変光栄に思っております。ありがとうございました」とコメントを寄せた。
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『2019年 JASRAC賞』贈呈式の様子 外国作品賞を初受賞した「Y M C A」の日本語訳詞を担当したあまがいりゅうじ氏
なお、2018年度の使用料等徴収額は、1155億7768万円で前年度比5.4%増。委託者への分配額は1126億4769万円で前年比1.6%増。徴収額、分配額共に2007年度に次ぐ史上2番目の実績だったことが報告された。
『2019年 JASRAC賞』贈呈式の様子(5月22日=東京・けやきホール)
■『2019年 JASRAC賞』国内作品ベスト10
■『2019年 JASRAC賞』インタラクティブ配信ベスト10
■『2019年 JASRAC賞』カラオケベスト10
■『2019年 JASRAC賞』外国入金ベスト10
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