IT専門調査会社 IDC Japan 株式会社(所在地:東京都千代田区九段北1-13-5、代表取締役社長:竹内正人、Tel代表:03-3556-4760)は、国内携帯電話、およびスマートフォンの2018年第3四半期(2018年7~9月)の出荷台数を発表しました。これによると、2018年第3四半期の国内携帯電話出荷台数は、前年同期比6.1%増の745万台となり、緩やかな成長となりました。このうちスマートフォンは前年同期比5.6%増の732万台となり、従来型携帯電話は13万台となりました。従来型携帯電話はすべて機能に制限のある子供向け製品であり、通常の機能を備えた従来型携帯電話は出荷がゼロの状態が継続しています。 成長の要因の一つはアップルが新機種を9月に発売したことに伴い、出荷が前年同期比27.5%増の353万台と好調だったことです。Android系は合計378万台の出荷となりましたが、これは前年同期比9.0%減となり、2016年第3四半期以来継続していた前年同期比のプラス成長がストップする形となりました。 ベンダー別では、今回もアップルがシェア47.4%でトップでした。2位はAQUOS R2など幅広いモデルで好調な出荷を達成したシャープが88万台で2位(シェア11.9%)を維持しました。3位は「らくらくスマートフォン」が好調で74万台(シェア10.0%)の出荷を行った富士通、4位は58万台(シェア7.8%)を出荷したソニー、5位はミドルレンジモデルの出荷が堅調な京セラが53万台(シェア7.2%)の出荷を行いました。このうち、シャープは前年同期比7.4%増、富士通は6.9%増である一方、ソニーは30.7%減、京セラは31.6%減となりました。その他、MVNO事業者向けに出荷されることの多いSIMフリーモデルは36.7万台となりました。 「本年はアップルの新機種が9月に発売されたこともあり、昨年を上回る出荷となった」とIDC Japan PC, 携帯端末&クライアントソリューション シニアーケットアナリストである菅原 啓はコメントしています。また「2018年第4四半期(10~12月)はiPhone XRの他、Android陣営からはAQUOS ZeroやXperia XZ3など有機ELディスプレイを採用したフラッグシップモデルが登場することから、市場の活性化が期待される」と述べています。 今回の発表はIDCが発行した「Worldwide Quarterly Mobile Phone Tracker 2018Q3」にその詳細が報告されています。 (※詳細については IDC Japan へお問い合わせ下さい。) <参考資料> 2018年第3四半期 国内携帯電話出荷台数 ベンダー別 シェア  ※1,000台未満については四捨五入しています。 ※従来型携帯電話を含みます。 ※端数処理[四捨五入]の影響により合計値の末尾が一致しません。 Source: IDC Japan, 11/2018 2018年第3四半期 国内スマートフォン出荷台数 ベンダー別シェア  ※1,000台未満については四捨五入しています。 ※従来型携帯電話は含みません。 ※OSにAndroid系を採用している折り畳み式の端末もスマートフォンに含みます。 Source: IDC Japan, 11/2018 |