◇赤坂アカ先生:かぐや様は告らせたい(139話) より引用◇
クリスマスパーティの最中にかぐやが切り込んだ。
自分を追い込み過ぎてプレゼントのやり直しをしようとする会長を止める形での激情である。
通説では女性が激情を見せる時は、相当腹に据えかねていると言う。
だとすれば行くところまで行くのではないだろうか。
それが良い方向か悪い方向かは分からないが、好意を伝えるか否かの問題に終止符を打つ可能性が高い。
会長の自信欠如、かぐやの人格変貌の解決にも関わってくる重大な場面になると言える。
1 序盤から会長のペースが乱れる
門松とクリスマスツリー。ししまいとトナカイ。なまはげとサンタ。
正月とクリスマスを混ぜるのが藤原家のクリスマスパーティ。
本来は別であったが、気まぐれで改良して、なんとなく毎年使っていたら、いつしか定着してしまったのだと言う。
オシャレなパーティにする予定の会長の思惑を、序盤から壊す流れとなる。
ちなみにかぐやと圭は許容範囲といった様子で順応している。
これも藤原千花の性格を把握しているからこそである。
なんにせよ会長のペースは乱された。綿密な計画が無駄になっていく。
2 プレゼント交換も流れ通り
プレゼント交換も上手く行く結果ではなかった。
くじ引き制でかぐやとの交換はできないのはもちろん、
オシャレなプレゼントばかりで、
会長の用意したハンカチは地味に見えている。
それが会長の劣等感を再び刺激させる。
そして、藤原萌葉からもらった手錠が嬉しいと感じてしまっている。
他人を下に見て安心しているという、白銀御行にあるまじき姿がそこにはあった。
明らかに会長は自分を見失っている。
3 最後の機会
くじ引き制のプレゼント交換は予想していたのか、それとは別にかぐやへのプレゼントを用意していた会長。
誰もいない庭園でかぐやとプレゼント交換を行う。
しかし会長は一歩踏み出せない。
既に貰っているのだから自分も渡さなければいけない状況であるにも関わらず、渡せずにいる。
躊躇い、迷った末に会長は渡さない選択をとる。
喜んでもらえなかったらどうしよう。そういった後ろ向きな気持ちが先行してしまった様子。
即興の早口と詭弁でその場を取り繕う会長だったが、流石にかぐやは気づいたのだろう。
ここで言わなければもう機会は訪れないとも思ったはず。
弱くてダメな会長も好きだと言えるのかが今後の展開を左右する。
次回で決着がつくか!?
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