暗い話はともかく,
結合する理由があれば,結合しない理由もきちんと存在する.
元に戻ってPDB:4evvをみてみる.
4evvはG:Tミスマッチ,G:Uミスマッチを塩基除去するグリコシラーゼで(結晶構造はE-to-Qで活性中心を潰している.でないと結晶中であれ反応するため),あの2009年の加藤研から発表された5mC (メチル化シトシン)を除去する(N1-C1'のグリコしディック結合を切断する)と捏造までされてしまった不運な酵素になる.ー2014年の生物物理のどこかに日本語で2ページで解説しているのでそれを詳しくはそちらを参照
実際は,そんな活性は全くないことをin vitroで調べている.
なぜ活性がないのか?
Pymolを開いて,4evvをdownloadする.
そして,A(ction)-->present-->technicalで水素結合を表示してみる.
chain CのDT17を中心に持ってくると,フリップアウトした基質となるチミンが4つの水素結合によって認識,結合していることがわかる.
このチミンの原子の名前を表示するために,atom nameを表示してみる.
まずチミンを選択して,(sele)の欄のL(abel)-->atom namesから表示する.
原子の名前はアミノ酸の場合はCα(主鎖)から側鎖へはベータ(β),ガンマ(γ),デルタ(δ),イプシロン(ε),ゼータ(ζ)と名前をつけていく.リジンならCB, CG, CD, CE, NZというふうに (ギリシャ文字は表示できないのでアルファベットで代用)
ヌクレオチドはグリコシディックボンドをN1, C1'として,塩基は,N1, C2, N3, C4, C5, C6という風に,チミンの場合はC2と共有結合をしているO原子はO2, C4と共有結合しているO原子はO4, C5と共有結合しているメチル基はC7という風に名前がつけられている.
シュガーはC1'というように’(プライム)をつけて,O2', C3', C4', C5', O5', OP1, OP2, という風に名前をつける決まりになっている.3'とか5'はそこから来ているあれね.(ダッシュといっても英語では通じないのでプライム)
そこで,チミンからウラシルに変えてみる.
ツールバーのWizard-->mutagenesis -->nucleic acids
をクリックしてno mutationからウラシルに変えてみる.
オッケーならApplyをおす.ことを忘れずに
そうすると,配列のDTがDUに代わり,チミンのメチル基が水素に代わり,ウラシルに変化していることがわかる.
さらに,実はメチル化シトシンはPymolには用意されていないので,cootを使う必要があるけれども,シトシンで代用する(本来メチル化シトシンはH5のところがCH3がくる).
そして,A(ction)--> present -->technicalで水素結合を表示してみる
シトシンのN4とVal422の主鎖のNとで極性が同じため,シトシンのN3とGln423のOE2とで極性が同じため水素結合できず,反発してしまうので,ポケットに入ることはない.メチル基はこの場合モデルされていないけれども,メチル基はあまり重要ではない.
その仮説はin vitroの実験で証明された.
もし,5mCを塩基除去するというのであれば,どのような理論なのかぜひ説明してもらいたいということになる(リトラクトされているのでそれ以上意味がないけれども...
それはともかく,
こうだから結合するということを言えるなら,逆に,こうだから結合しないというところまでいうことができる.これこそが理解するという一歩になる.
こういった理論はある意味極限まで追い詰めてしまう危険性がある.
~の可能性があるんじゃない?というところで終わるのではなく,それはない.と断言できるレベルに(全てのものではもちろんないけれども,いくつかは),言えてしまう.
Natureのeditor達もKim et al., 2009 Natureの論文を渋っていたリトラクションも,僕の原稿を見ればそれ以外の道はなくなってしまった訳だし...別に誰かを陥れようとしているのではなく,ただ,曖昧だった理論や,アーギューいずれは結晶解析によって曖昧だったことが断言できるレベルに解析されていく確率が高いわけで...
僕が解析することでやぶ蛇になったのは申し訳ないと思うけれども,それは全く見ず知らずの人に...とはあんまり変わらないか...おそらく受け入れるには時間がかかると思うので...
そのために重要な知見をまとめた部分が無駄にならなければいいと思う.論文の投稿は当分無理になったな...
もちろんAIDのようにDNAか?RNAかというようなことはね.
清水先生の2002年だったっけ?のscienceの論文を思い出した...政治なんだって...
ほんと,すこし疲れてしまった.
結合する理由があれば,結合しない理由もきちんと存在する.
元に戻ってPDB:4evvをみてみる.
4evvはG:Tミスマッチ,G:Uミスマッチを塩基除去するグリコシラーゼで(結晶構造はE-to-Qで活性中心を潰している.でないと結晶中であれ反応するため),あの2009年の加藤研から発表された5mC (メチル化シトシン)を除去する(N1-C1'のグリコしディック結合を切断する)と捏造までされてしまった不運な酵素になる.ー2014年の生物物理のどこかに日本語で2ページで解説しているのでそれを詳しくはそちらを参照
実際は,そんな活性は全くないことをin vitroで調べている.
なぜ活性がないのか?
Pymolを開いて,4evvをdownloadする.
そして,A(ction)-->present-->technicalで水素結合を表示してみる.
chain CのDT17を中心に持ってくると,フリップアウトした基質となるチミンが4つの水素結合によって認識,結合していることがわかる.
このチミンの原子の名前を表示するために,atom nameを表示してみる.
まずチミンを選択して,(sele)の欄のL(abel)-->atom namesから表示する.
原子の名前はアミノ酸の場合はCα(主鎖)から側鎖へはベータ(β),ガンマ(γ),デルタ(δ),イプシロン(ε),ゼータ(ζ)と名前をつけていく.リジンならCB, CG, CD, CE, NZというふうに (ギリシャ文字は表示できないのでアルファベットで代用)
ヌクレオチドはグリコシディックボンドをN1, C1'として,塩基は,N1, C2, N3, C4, C5, C6という風に,チミンの場合はC2と共有結合をしているO原子はO2, C4と共有結合しているO原子はO4, C5と共有結合しているメチル基はC7という風に名前がつけられている.
シュガーはC1'というように’(プライム)をつけて,O2', C3', C4', C5', O5', OP1, OP2, という風に名前をつける決まりになっている.3'とか5'はそこから来ているあれね.(ダッシュといっても英語では通じないのでプライム)
そこで,チミンからウラシルに変えてみる.
ツールバーのWizard-->mutagenesis -->nucleic acids
をクリックしてno mutationからウラシルに変えてみる.
オッケーならApplyをおす.ことを忘れずに
そうすると,配列のDTがDUに代わり,チミンのメチル基が水素に代わり,ウラシルに変化していることがわかる.
さらに,実はメチル化シトシンはPymolには用意されていないので,cootを使う必要があるけれども,シトシンで代用する(本来メチル化シトシンはH5のところがCH3がくる).
そして,A(ction)--> present -->technicalで水素結合を表示してみる
シトシンのN4とVal422の主鎖のNとで極性が同じため,シトシンのN3とGln423のOE2とで極性が同じため水素結合できず,反発してしまうので,ポケットに入ることはない.メチル基はこの場合モデルされていないけれども,メチル基はあまり重要ではない.
その仮説はin vitroの実験で証明された.
もし,5mCを塩基除去するというのであれば,どのような理論なのかぜひ説明してもらいたいということになる(リトラクトされているのでそれ以上意味がないけれども...
それはともかく,
こうだから結合するということを言えるなら,逆に,こうだから結合しないというところまでいうことができる.これこそが理解するという一歩になる.
こういった理論はある意味極限まで追い詰めてしまう危険性がある.
~の可能性があるんじゃない?というところで終わるのではなく,それはない.と断言できるレベルに(全てのものではもちろんないけれども,いくつかは),言えてしまう.
Natureのeditor達もKim et al., 2009 Natureの論文を渋っていたリトラクションも,僕の原稿を見ればそれ以外の道はなくなってしまった訳だし...別に誰かを陥れようとしているのではなく,ただ,曖昧だった理論や,アーギューいずれは結晶解析によって曖昧だったことが断言できるレベルに解析されていく確率が高いわけで...
僕が解析することでやぶ蛇になったのは申し訳ないと思うけれども,それは全く見ず知らずの人に...とはあんまり変わらないか...おそらく受け入れるには時間がかかると思うので...
そのために重要な知見をまとめた部分が無駄にならなければいいと思う.論文の投稿は当分無理になったな...
もちろんAIDのようにDNAか?RNAかというようなことはね.
清水先生の2002年だったっけ?のscienceの論文を思い出した...政治なんだって...
ほんと,すこし疲れてしまった.
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