地平線の彼方で

Biochemist & Structural Biologist
治療中
興味のあること: Proteinase, protein engineering
ちなみに地表からみえる地平線は所詮4000mほど先で,滑走路並みに近かったりする...(C) 2007-2019

自己back-to-back

で論文が印刷物になった.

ってか,溜めてしまったものを順番に出したからそうなったわけで,投稿するのがほぼ一緒になったからそういう結果になっただけだったりする.

natureみたいな派手な雑誌ではないけれども,研究者として生きていますよ!って主張するのに十分だと思う.2年間PubMedで活動がなければ,アカデミアから引退したか,研究者として死んだかどっちかと受け取ってもらって構わない(biochemistだからな.).地味な仕事だけれどもな.


この二つの論文によって,僕が学んだアミノ酸の塩基の認識は,オープンになったので(オンラインになったのは2ヶ月ほど前だけれども),自分が学んだことを独占することなく,世界共通の財産にすることができて,共著者の人々に感謝します.



どのように塩基を認識するのか?アミノ酸による塩基の認識.メチル化シトシンの認識方法などなど.これらの2つは2014 G&Dの続きの論文で,あまりインパクトのある仕事ではないけれども,抑えの論文.予想通りだったでしょ?っていう感じのもの.


シリーズとしてはもう一つあるので,ま,僕的にはそれが発表できればこのシリーズはもうええわって感じ.


もちろん,これをやってほしいという人がいればmethods in enzymology 573に書いてある通りにすれば出来る(僕だけ(僕のテック)ではなく,僕の学生,僕のPDや同僚にもやってもらっていて,ジェネラルに出来ると確信している).ま,トラブルシューティングや相談ならメールや電話で相談でも出来るので.書いていないトラブルシューティングがあったりするので.


ただ,もっとチャレンジングなことをしたい.

on-line

この前の論文がやっとonlineになった。
PDBのほうは、ちょっと手続きに時間がかかっていて、予定では12月7日以降になりそうだな。
AUTHで止まっていたの、しらなかった。


ちなみに、サプライジングリーにという言葉は使っているけれども、それはノンスペじゃなくってということを原子レベルでどうなっているのか説明している。し、仮説ではあるけれども、もっともらしい説明をしている。

アクセプト

最近、いろいろ沈むような状態だったけれども、このアクセプトで少し気持ちが晴れた。

1週間後にプルーフが来て、ちょうどサンクス前かな?、2、3週間後にオンラインに。ページ数がつくのは来年。

別に。。。という感じになるかと思ったら、ちょっと違う気持ちになれてよかった。

雑誌はいつものところ。今年は3本目、この雑誌には通算9本目(他も細々したのも入れると32本目)。この雑誌は、インパクトファクターうんぬんは関係なく、僕の仕事ではstandard journalだと思う。個人的にはjmbでいいと思うのだけれども。OAなのでいいところもあるけれども、高いからな。。。nature cell brandではないので、$3000ほどだけれども年間でとなると,それだけで100万円近く...そんなに雑誌名は重要なのかなぁ?って思う.


ちなみに論文を出しても給料は上がらないし、ボーナスも出ない。



ただ、春夏秋冬、この年に、何をやっていたのか記録に残されるのはいいこと。
残念なことは、タイポをしていたら、それも死んでも世の中に残されてしまうこと。


生きていた証。

ま、年間3、4本であってもそれは僕がサイエンティストとして貢献した記録になる。

リバイス

をやっているのだけれども、

こういうのは人vs人の案件なので、人vsロボットではない。


何が言いたいのか?というと、いつでも交渉可能なもので、常時機械的に扱われることはない。




それ以外にもいろいろあるけれども、
例えば、投稿する時の原稿の文字数。

natureだと3000 wordsで書こうとしても、実際3200であっても、削らずにそのまま投稿してしまっても何ら問題はない。結局レフリーの質問に答えると、どんどん増えて、アクセプトされてから文字数を減らすわけだし。文字数が根本的な解決策ではないので、文字数に力を注ぐのもな。最終的にはもっと少ないけれども。。。



PNASだと、文字数は投稿時から機械的に制限されているわけだし。


ちなみに、長々と書いて、
きちんと読まれていない!!と憤慨するのもおかしい。

簡潔に正確に記述しないとな。誰もが最後まで読んでくれるという前提はほぼない。読んでくれるのは好意的なレフリーぐらいで、ここにこう書いてある!と小さな文字で書いたからといって、それは意味がない。エディターだってカバーレターしか読まないで、レビューに送るかどうか判断しているわけだからな。

~限定と書いているじゃないか!きちんと読んでからにしろとかいうのは全く意味のないやりとり。

間違って、誤解を持たれるような書き方をして、そう捉えられたら、それは書き手の問題で、読み手の問題にはならない。

言語として、日本語では正確に、間違われないような記述をすることは出来ないので、サイエンスを語る言語には残念ながらふさわしくない。

~、他~

~他、~

というのには意味が全く違ってくるけれども、それは記述の上で判断できることで、口頭では明確な指示が不可能だからな。



いつも忘れずにいようと思っているものは、リバトルも人対人との戦いなわけで、シャットダウンされない限り、交渉の余地はいつでもあるわけで、交渉なしで、ただただ従うだけっていうのはな。
もちろん再投稿不可のリジェクトでは何もできないけれども、窓口がオープンしている限りではな。


一番人間味を失わせる方法は、機械的に、そう決まっているからダメですということで、それ以上いいものにすることや、現状を解決する位置から程遠い。でないと、考える葦から、ただの葦になるんではないでしょうか?

以前は自分は論文を生産するロボットのような感じを持っていたので、ウエブサイトで、ロボットではないですというところにチェックするのはちょっと迷っていた部分もあったりしたのですが、今はそういう迷いも少しは無くなってきた。

レビュー

が、返ってきた。

Referee 1はちょっと直せばOKということ。

Referee 2は、フィギャーの文字が読めないの連続。そしてレビューできないとのお怒り。


何があったのか知らないけれども、片方は読めて、片方は読めないということはないので、何かテクニカルな問題があったのかどうかは知らないけれども。。。両方読めないなら説明がつくけれども、何があったん?って気になる。基本的には問題はない。

それとReferee 2のお方は変なこだわりを持っておられる。。。
それも一から順に説明しなければならないのか???という感じでうんざりしている。




原稿を投稿して、返ってくるコメントはアクセプトになるものでも本当にげんなりくる。
何かしら、対応しなければならないので。

気分が滅入っているときは、ほんと何やっているんだろうってなってくる。
労働者階級ゆえの運命でもある。

闘病

僕は不治の病気になっていたことが判明して、いろいろ変わった。変わりすぎたという感じ。

過去の不摂生への後悔もあるし、あの時、時間をとって人間ドックに行っていたらよかったと思う時があったし。ガンになった友人からも勧められていたのに。良性のガンだったようで完治しているとおもう。


治療にうんざりするときもあるし、

日本だとカウンセラーと話すことも出来たかもしれないけれども。ま、あまり心を開く事はネイチャーとしての性格からしてないだろうけれども。



色々なことがかわりすぎて

寿命というか余命はいつまでかわからない。日本でだと100人ほど。5年生存率も良くない。ドクターから若いからと言われているもののいつまで生きる事が出来るのかはわからない。

対処療法は確立しているものの、辛いもの。今の治療法は6年ほどしか出来ない。

パラリンピックを見ていると頑張ろう!って気持ちになってくる。
気持ちがわかるようなかんじになるので、自然と涙が出てくる。


ただ、現実は変わらないまま。起きている時間の半分は落ち込んだ状態。溶血性貧血もなんとかという状態。


可哀想と思わないで欲しい。
いろいろな病気を抱えていても、それでも一生懸命に生きていこうとしているので。

そりゃ、他の人よりも困難な障害があって、物理的にも時間的にも、金銭的にも。
金銭面では余計な出費があるとはいえ支えられているので、



現実としては、
仕事が気を紛らしてくれる。頭脳はまだまだ明晰だし、一部失明したけど、顕微鏡下での細かい作業が出来ることは幸いだったけれど、まだこっちに来るなと神様に言われたようだ。

proofs

複数形なんだけど、読んで直さないといけないところは直したつもり。

オンラインになってから気が付き、恥が晒される。
これは毎度のこと。。。


あと2つ。。。

どれぐらいでオンラインになるかしら。2週間ぐらいかしら。

それにしても毎年論文を出すのは大変だ。。。


ちなみに、論文上に書き忘れていたけど、アブカムの抗klf4のラビットモノクローナル抗体はゴミ。それを使っている論文もダメってこと。

ゴミ抗体だとクレイムを入れたときのアブカムの対応は非常に悪かった。うちのボスの僕に対する対応も非常に悪かった。


ちなみにアブカムのユーザサイトでは☆5個だった。今ではリトラクト済み。まぁ怪しいものは他にもある。。。
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