1st:2018-12-09
検証:Google Chrome 71.0.3578.80, 64-bit
セキュリティパッチを適用した Google Chrome が毎月リリースされていますが、12月期も新バージョン Google Chrome 71.0.3578.80 がリリースされました。
Google は Chrome 71 からインラインインストールAPIメソッドを廃止すると事前告知していたので、今回のバージョンから拡張機能のインストールは Chrome ウェブストアに限定されているはずです。
実際の挙動はどうなのかを検証したのでメモに残しています。
今回の検証で分かったことは、Google が発表していた通り、野良拡張機能は一見インストールが完了したように見えるものの動作しないように対策されていました。
但し抜け道は残されており、デベロッパーモードの「パッケージ化されていない拡張機能を読み込む」を利用すると野良拡張機能を動作させることができます。
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パッケージ化前の MultiLookup で検証
MultiLookup はテキスト選択した単語について、複数の検索結果(辞書、翻訳、ウェブ検索など)をまとめてポップアップ表示することができる拡張機能です。MultiLookup は長い間更新が放置されていたので一時期 Chromeウェブストアから消えていた時期がありましたが、2017年10月15日にリリースされたバージョン 0.7.6 から復活しており、Chrome 71 にインストールすることが可能になっています。(リンクは文末に掲載しています。)
利用可能なサイトは次の通りです。
- ウィキペディア(ja)
- はてなキーワード
- IT用語辞典 e-Words
- IT用語辞典バイナリ
- アンサイクロペディア
- weblio 辞書
- Dictionary.com
- goo辞書(国語、和英、英和、辞書すべて)
- MSN Encarta Dictionary
- Oxford Advanced Learners Dictionary
- Google 検索
- Yahoo!検索
- 2ちゃんねる検索
- twitter検索
- Google 翻訳(日英、英日)
- So-net 翻訳(日英、英日)
- エキサイト翻訳(英日、日英)
パッケージ化する前の MultiLookup 0.7.4 を読み込んでみる
MultiLookup 0.7.4 のスクリプトファイルをバックアップしておいたので、今回の検証ではこれを利用しました。MultiLookup 0.7.4 のスクリプトファイルは Chrome 71 で拡張機能として読み込むことができました。そして、正常に動作しました。
但し、Chromeを起動するたびに「デベロッパーモードの拡張機能を無効にする」ようダイアログが表示されるようになります。
ダイアログは無効しか選択肢がありませんが、右上の「×」をクリックすると拡張機能を利用することができます。
文字起こし
デベロッパーモードの拡張機能を無効にする「デベロッパモードで実行される拡張機能はパソコンにダメージを与える恐れがあります。デベロッパーでない場合は、安全のため、デベロッパーモードで実行されているこれらの拡張機能を無効にしてください。」
パッケージ化後の MultiLookup で検証
拡張機能スクリプトをパッケージ化する方法は次の通りです。- デベロッパーモードを有効にする
- 「拡張機能をパッケージ化」をクリックする
- 拡張機能のルートディレクトリ:「閲覧」を押してパッケージ化する拡張機能のルートディレクトリを指定します
- 「拡張機能をパッケージ化」をクリックする
パッケージ化された拡張機能は、拡張子 .crx ファイルです。
パッケージ化した拡張機能をインストール
MultiLookup を例にとると、拡張機能をパッケージ化すると拡張子(.crx|.pem)の二つのファイルが作成されます。- 0.7.4_0.crx
- 0.7.4_0.pem
パッケージ化した拡張機能をインストールするには、Chrome の拡張機能画面を表示した状態にして 0.7.4_0.crx をドラッグ&ドロップします。
この手順により、Chrome 71 に MultiLookup 0.7.4 がインストールされた状態になります。
しかしながら、MultiLookup を有効化することができないので「インラインインストールAPIメソッド」が廃止されたことを確認することができました。
あとがき
パッケージ化前の拡張機能のスクリプトファイルは、デベロッパーモードをONにして「パッケージ化されていない拡張機能を読み込む」機能を利用すれば動作することがわかりました。従って、Chrome を起動するたびにダイアログが表示されるのが難点ですが、Chrome ウェブストアから削除された拡張機能(Keyconfig など)のスクリプトファイルを持っていれば引き続き利用することができます。
但し、Chrome Web Store から削除された拡張機能は Google の基準を満たさない拡張機能なので、デベロッパーモードで利用するのはセキュリティリスクを抱えることになるので、代わりの類似拡張機能を探すのがいいのではないかと思います。
Chrome Web Store から続々と拡張機能が削除されていますが、私が愛用していた拡張機能のうち削除されていたのは次のものです。
Keyconfig が削除されたのは痛いです。
- Keyconfig
- View Selection Source
- AutoPatchWork
- Google Auto Next Page
- Googleは野良拡張機能掃討作戦のスケジュールを発表した|インラインインストールAPIメソッドの廃止 :Scrap 2nd.
関連記事 :Scrap 2nd.
- MultiLookup - Chrome ウェブストア
Link:外部リンク
<< 毎月更新されるJP郵便番号データをMS-IMEの郵便番号辞書に変換する手順(KEN_ALL.CSV|2018/11/30) Requestlyの使い方(さらばProxomitron)|ハイパーリンクやパラメーターを別の値に置換してウェブサーバーへリクエストするChrome拡張機能 >> ホーム
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