仕掛けたのはとんかつの「かつや」グループ
実は同店を運営するアークダイニングはとんかつ専門店「かつや」を運営するアークランドサービスのグループ企業。「とんかつ以外のジャンルで新たな業態を確立するのが狙い」(アークダイニングの岡村俊美社長)という。
そこで目を付けたのが、マーケットの大きい「牛丼」。大手3チェーンが幅を利かせるなか、それらと差異化するために考えたのが“牛丼の原点”だった。牛丼といえばスライス肉のイメージがあるが、そのルーツとされる牛鍋は角切り肉を煮込んだものだったという。
国産牛を使っていることもあり、原価率が50%を超えることもある。さらに「カッパはさっと煮ただけでは硬いが、煮込むと味が出る」(岡村社長)ため、大鍋で数時間煮たうえで定温調理を加えて軟らかく仕上げている。
このようにコストも手間もかかるが、大手チェーンに対抗するのはそれくらいの差異化が必要ということだろう。「オープン当初は赤字だったものの、10月は初めて単月黒字の目処が立った」(岡村社長)。多店舗化の計画もあるといい、店舗が増えてくれば牛丼戦争が新たな局面を迎えそうだ。
(文/山下奉仁=日経トレンディネット)