力が足りない。スピードが足りない。
だから、それを補おうと頑張る。
けれども、実際には能力を引き出すための「感覚」を掴めていないことが非常に多い。
脳は身の安全を優先して、なにかと抑制的に働く性質がある。
何かの原因で感覚にズレが生じていると、脳が無意識下でブレーキをかけるので、本人が頑張っているつもりでも運動出力が低下してしまう。
「力を発揮して大丈夫だ」と、脳を安心させるインプット(感覚刺激)を得られたら、運動制御のスイッチが抑制から活性へと切り替わってパフォーマンスが驚くほど向上する。
その究極が火事場の馬鹿力であり、いわゆるZONEである。
古来から、武闘家たちが雑念を消して、感覚=インプットを研ぎ澄ませることに没入したのは、脳から最適なアウトプット(運動)を引き出すためである。
そうなれば、変化に呼応して身が自然と動いてくれる。一時的でも無敵な状態になる。
この若武者も、様々な方法で感覚を高めている最中。
未開の能力が山ほどある。
生来のポテンシャルを引き出せれば、自ずと結果がついてくるだろう。