サッカーのベルギー1部・シントトロイデンの日本代表DF冨安健洋(20)が20日、今季の全日程を終え、成田空港着の航空機で帰国した。今年1、2月のアジア杯(UAE)期間中を除くリーグ戦、プレーオフの計全37試合にフル出場。大ブレークした欧州2年目を振り返り、冨安は「大きな転機になった1年。僕自身、本当に楽しく1年間を過ごせた」と充実の表情だった。
マーク・ブレイス監督に能力を見いだされ、3バックの一角で頭角を現した。持ち前の対人守備の強さ、パス配球力が磨かれ、今では「ベルギー屈指のタレント」と評されるほど。昨年9月に日本代表デビューを飾ると、アジア杯では20歳ながら不動のレギュラーとして君臨した。急成長を遂げた冨安は「より大きな舞台で試合に出る経験ができたので、メンタル的にも成長できているかな」と自信をにじませた。
冨安に対する欧州での評価、市場価値は高まり、クラブ関係者によると、今夏の移籍市場でよりレベルの高いリーグ、規模の大きなクラブへ移籍するのは確実。冨安自身も「もしステップアップするチャンスがあれば、チャレンジしたい」と野心を隠さなかった。 (松岡祐司)