10日に愛知県西尾市で乗用車にはねられた母子が死傷した事故で、亡くなった母親、清水光紗さん(33)の遺族が15日、「つらい現実を素直に受け止めることができず、何も考えることができません」とのコメントを出した。
コメントは愛知県警を通じ、報道機関に宛てて親族一同として出された。「最愛の光紗を理不尽な事故によって突然奪われてしまった、つらい現実に直面しております」と心情を吐露。「今はただ、光紗の冥福を祈るとともに、最後の時を静かに過ごさせていただきたい」とした。
事故は10日午後2時20分ごろ、同市内の市道で発生した。交差点を右折した車が、長男(2)と道を横断していた清水さんをはねたとみられる。長男は軽傷だったが、清水さんは頭を強く打ち、12日に死亡した。
県警は車を運転していた塩谷晃由容疑者(29)を逮捕し、自動車運転処罰法違反(過失運転致死傷)容疑で調べている。