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雑多な街並みが生活美とはどういう事でしょうか?

jth********さん

2019/5/1323:32:18

雑多な街並みが生活美とはどういう事でしょうか?

下記リンク先の記事を何度読んでも意味が分かりません。書いたのはカジノの専門家です。
https://blogos.com/article/105643/


日本の都市だろうが、どこかの国のスラム街だろうが、景観保護地区だろうが人が住んでいる事には変わりないのだから、どこの地域にしても「すべてはそこに生活する日本人の営みの結果」になるのではないでしょうか?その生活美が、なぜ雑多な都市部に顕著なように書かれているのでしょうか。
この記事の意味が分かる方いますか?コメント欄を読んだところ、他にも「生活美」については疑問を持った方がいたようです。。
国土交通省や地方自治体は景観整備を色々していますが、上記記事のように生活美とする見解は私は知りません。専門家で無いから知らないだけなのか、もし何か資料があれば教えていただきたいです。


あと映画の舞台の話は、そもそも映画のビジュアルと景観は別の話なので論じてもあまり意味はない気がします(このあたりの話の流れは分かりませんが)。独裁者が支配するディストピアとか廃墟とかもフィクションとしては面白いと思いますが。

この質問は、活躍中のチエリアン・専門家に回答をリクエストしました。

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ベストアンサーに選ばれた回答

ris********さん

2019/5/1710:38:21

都市とは別に、例えばベッドから手が届く範囲に生活用品が全て揃っている部屋を「機能的で生活感のある魅力ある部屋」と思うか「狭くて汚くて雑然としている部屋」と思うか、人それぞれですよね。

ということでこれは個人的主観の記事ですから、資料なんてものはないでしょうし、この記事自体が既にある論調に対する反対記事ですから、反対意見者や疑問に持つ者も多数現れることは当然です。後述しますが「生活感」は造語であり、意味はありません。



それでこの記事は「日本の都会風景を自虐する日本人が多く、海外の人も日本は汚いと言う人もいる」という実際にある意見を持つ人に反対することだけが目的ですから「伝統美」だの「自然美」だのは取ってつけただけ、いわばどうでも良いことです。

この人が言いたいことは、「日本の大都会もそんな卑下するほどじゃなくて”私が思うに”魅力的だぞ」と言いたいだけなのです。田舎とか京都とか、この際どうでもいいのです。そこに噛みつく意味はなく、あるとすれば「この記事の意見に反対なので、少しでもアラ探しする」ためにすることくらいでしょう。

もちろん「生活美」という単語を当てはめて、カテゴライズしてしまったことは批判以前に疑問を生んでしまい、ミステイクな感はあるでしょう。京都や自然に生きる街は生活の美がないのか、とか自然美って公園的なもの?何もない山奥?と分かりにくいのもあります。政治の場とか国会なら、こぞって揚げ足取りに使えるミスです。

でもこの人が言いたい本質は上記通り「海外視点と自称する日本人は多くが日本の都市は最悪だと評するが、そうではない。私は日本の都市にも美しさがあると思う」だけなので、京都だの自然だの生活美などどうでもいい話ではあります。


この人の記事にどうしても反対したいなら「生活美ってなんだよ」などツッコミを入れるのは効果的です

特になんにもなく、この人の意見をとりあえず取得したいなら、この人が言いたいことは生活美だのどうでもよく「日本の都市は他の先進国に劣っているわけではない。美しいところもあると思う」と言いたいだけだと知りましょう。ちょっと言葉選びに失敗しただけです。当てはめる言葉は生活美じゃなくて、東京雑多美でもアジア美でもなんでもいいのです。


==========
若干の解説
■国や行政は生活美をどう思っているか
上記通り、生活美とは「雑多な東京も美しい」という意味の、この人の造語であって、生活美という言葉に意味も内容も全くありません。したがって生活美とは何かという見解も何もありません。生活美というのは、この記事を書いた人が新規に作った造語のようなもので、文字通りの意味もないし、何の意味もありません。

日本の景観保護法は京都の看板規制などが有名ですが、海外のような規制の厳しさはありません。東京もロンドン同様の百尺制限がありましたが、現在は撤廃されています。景観を守らないことが、皮肉にもアジア的なカオス風都市を作り上げたとも言えます。ある意味、国は雑多な風景になることを保護していますね。



■映画の話
この記事と、この記事が反対している元の記事はどちらも「サイバーパンク」のことを話しています。映画のビジュアルと景観は別の話ではないのは、この2人の共通見解です。

ブレードランナーなどはサイバーパンクというジャンルに属していて、サイバーパンクの景観は日本の景観が元ネタとなっています。日本がディストピアな政治体制というわけじゃなく、あくまで都市の景観の話です。高度経済成長のとき、日本の都市は急に発展し、世界を凌駕する未来都市のようになっていました。それが極大解釈されて超高層ビルの下に広がる屋台や汚い狭い路地裏、グロテスクでエキゾチック、退廃的な下層部が広がる、というような描写がされました。

日本ではAKIRAなどがこのジャンルに属しています。このジャンルを提唱したのはアメリカ人で、アメリカ人が見た日本の風景がサイバーパンクに落し込められています。しかしサイバーパンクは日本ではあまり流行っていません。海外ではコミュニティによっては忍者やサムライ以上に知名度を持つジャンルで、人気があり多くの派生作品を生みました。

渋谷が人気スポットになっているのは、サイバーパンクの発祥地だからです。彼らは東京旅行に来る際にこの「エキゾチックで退廃的なネオン都市」を見にやってくるのです。しかし実際来ると、大して高くもないビル、ただ汚いだけの路上、写真(海外人は東京を紹介する際にグロテスクに見せるために色調を変えがち)ほどAKIRA感がない。コルサント(スターウォーズの大都市)と聞いてきたが、そうでもない。とガッカリする人も、確かにいるのも事実です。(満足する人も多数います)

こういう下地があったうえで、彼らは元記事「ブレードランナー想像して来たら違ったガッカリっていう人多いぞ」→反対記事「いやいや、東京が何らかしら魅力があったから題材になったんだろ」と展開しているのです。

だから映画がどうのというのは、サイバーパンクという「日本の都市(東京)からインスピレーションを得た世界観がある」という知識がある前提で、話が進んでいるので読者の中には置いてけぼりになる人もいます。

彼らもまた「自分と同じ意見を持つ人見てくれ」というのにすぎないので、あなたが反対だと思ったら、ツッコミを入れたり反対記事を入れるのもよいし、賛成だけどそこは違うんじゃ?と思うのも間違いではありません。私も「生活美」の言葉選びはミスだった感あるなとは思います。もちろん個人的に。

相手の意見を別に尊重しなくても、正しいと思っても全てが正しいと思う必要もありません。

質問した人からのコメント

2019/5/17 18:16:01

凄く分かりやすい解説でした。ありがとうございます。

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