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【大リーグ】

お待たせ!大谷、復帰後本拠地初アーチにファン総立ち

2019年5月20日 紙面から

ロイヤルズ戦の6回、今季本拠地初アーチを放ったエンゼルスの大谷

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◇エンゼルス6-3ロイヤルズ

 【アナハイム小林信行】米大リーグは18日、各地で行われ、エンゼルスの大谷翔平選手(24)が当地でのロイヤルズ戦に「3番・指名打者」でフル出場。6回に13日以来の2号2ランを放ち、6試合連続安打とした。今季本拠地で初の本塁打。チームは6-3で勝った。ヤンキースの田中将大投手(30)はレイズ戦に先発し、6イニングを3安打無失点で勝敗は付かず。6回に打球を右すねに受けたが、骨に異常はなく、次回登板は様子を見て決める。

 高く舞い上がった白球が赤く染まった右翼席にゆっくりと落ちて行った。地元ファンが総立ちになり、歓喜の声を上げる。復帰後初、234日ぶりに本拠地に懸けた鮮やかなアーチ。「いいものですね。盛り上がりも素晴らしいかなと思いますし、打つことによって球場全体の雰囲気がよくなる」と大谷は柔らかい笑みを浮かべる。

 2-0の6回1死一塁、内角高めの146キロ直球を芯で捉えた。3回の打席で打ち損じて中飛に倒れた時と同じボール。修正能力の高さを改めて証明する一振だった。

 意識したのは「角度とタイミング」だったと大谷。「ライト方向というのは角度さえつけば、ある程度、当てただけでも入るもんだと思っている」。左中間方向への強い打球が持ち味と公言。それだけに「(自分)らしくない」とも言ったが、当てただけでも入る…とは長距離砲としてすごみを証明する談話だ。

 リードを4点に広げた中押し弾。昨年4月12日の試合で、満塁から大谷に走者一掃三塁打を浴びた敵将のヨスト監督は「去年との違いは何も感じない。デンジャラスだ」とうなるしかなかった。

 これで復帰後10試合で2本塁打、8打点。連続試合安打を自己最長タイの「6」に伸ばした。

 「100%ではないですけど、それに近づきつつあるんじゃないかな」と自己分析した大谷。“ショウ・タイム”はまだ始まったばかりだ。

笑顔でベンチに戻る大谷(左)=アナハイムで(いずれも社英夫撮影)

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