Hey!Say!JUMP、アリーナツアー見送り　ファンの公共マナー改善されず

　アイドルグループ「Ｈｅｙ！Ｓａｙ！ＪＵＭＰ」が１９日、公式サイトで２００７年のデビュー以来毎年開催してきた全国アリーナツアーを今年は開催しないことを発表した。

　所属のジャニーズ事務所はメンバーの移動時に際し、一部ファンによる公共交通機関でのマナーの悪さについて再三にわたり苦言を呈してきたが、状況が改善されなかったことが原因。「全国各地での開催を望むメンバーにとりましては苦渋の決断であり、全員が強く来年以降の全国ツアー再開を希望しております」と切実に訴えかけた。

　昨年９月の「Ｋｉｎｇ＆Ｐｒｉｎｃｅ」仙台公演の際、仙台駅のホームにファンが殺到し、列車の遅延を招いた。Ｈｅｙ！Ｓａｙ！ＪＵＭＰのメンバーも公式ブログなどを通じてマナー改善をお願いしてきたが、一部悪質なファンによる駅や空港での待ち伏せやつきまとい、走って追い掛ける行為はタレントのみならず一般客にも迷惑をかけていた。

　事態を重くみた事務所は今月１６日にも公式サイトで「何らかの対応を取らざるを得ないと考えております」と警告を発した上で「これからも安心してタレントを応援できる環境を守っていくためには必要であろうと考え、このような形をとらせていただくことにいたしました」と理解を求めた。

　同グループは昨年、全国７都市で２３公演を行った。今年の予定は発表していなかった。