もっと重要な一文がある。まずは読んでいただきたい。 'Radiation of an intensity on the order of 100 mSv emitted by ~' (~によって増幅された100ミリシーベル単位の放射線) 100ミリシーベル?! これが本当ならば、大問題である。想像を絶する放射線量なのだ。 日本において、日常生活において許容される被ばく放射線量は、年間1ミリシーベルである。また、特別な環境下にいない限り、一般の人ならば年間0.2~0.3ミリシーベル(200~300マイクロシーベル)を超えることはほとんどない。原子力施設などで勤務しない限り、1ミリシーベルなどという被ばく量は考えられないのだ。 なお、日常生活の中で場で測定できる放射線量は、大体毎時0.020~0.050マイクロシーベルである。単位を毎年に換算しても、だいたい0.1~0.2ミリシーベル程度である。ちなみにレントゲン撮影では4ミリシーベル程度の放射線が放出されるが、一瞬なので人体には問題ない量となっています。 この大前提を踏まえて、100ミリシーベルである。しかもこの表記では、時間を表す単位が含まれていないので、常時100ミリシーベルの放射線が放出されていることになってしまう。 この単位で比較すると、広島原爆の爆発直後で4000ミリシーベル、チェルノブイリの事故の時で3000~4000ミリシーベル、東海村の臨界事故では11,000ミリシーベルだったそうです。 100ミリシーベルがどれだけ危険なことか、理解頂けたでしょうか? こんな危険な物体を素手で扱うなど考えられない。異常すぎる。 参考: ■ 放射線審議会基本部会報告書「自然放射性物質の規制免除について」 ■ 財団法人 放射線影響研究所 |