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愛がどうとか 作者:凪
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能ある公爵令嬢は爪を隠す〜0〜


フィアリース・メリスタ公爵令嬢。緩やかなウェーブのかかる淡い白金(プラチナ)の髪に目の覚めるような青の瞳。白い肌に艶やかな桃色の唇。細く華奢で、それでいて女性らしい魅力的な身体。花が綻ぶような微笑みの『社交界の白百合』


それが今世の私。3()()()の人生。正直、今が最大限にピンチだわ。なんで今のタイミングで思い出してしまうのかしら。


そう、3回目の人生なのだ。言い換えれば、2回目の転生。

一度目も二度目も、日本という国だった。魔法も、貴族や王族の階級制度もない。平和で、忙しい国。


一度目、私は女優だった。趣味はネット小説を読むこと。なぜなら?休みのない分刻みのスケジュール、休みの日に外に出れば人に囲まれ、仕事のあとは男に絡まれる。…スマホ片手にできる楽しいことなんてこれくらいしかなかったのよ。


そんな私の人生が終わったのはある男のせいだ。あの男と私は付き合っていた。お互いデビュー当時から仲が良く、結婚を考えていた頃、その男は浮気をした。浮気相手の女は私が可愛がっていた後輩女優。

その子に、急に背中からズブリだ。

あははっ!あっけなかったわ!…ふう。笑えないわね


二回目は官僚。今思うと、女の身でよく官僚になれたわね。奇跡的よ。前世の記憶とかはなかったけど知識欲がすごくて、都内の図書館の本は全部制覇したわ!

それなりにキャリアを積んで、もうそろそろ彼氏と結婚しちゃう??とか思ってたのに!

あは!死んじゃった!

まぁ、死因は…浮気よ。2回目ね。

相手は幼なじみのお姉ちゃん。もう人間不信になったわ。

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