泥酔して病院に搬送され、抵抗できない状態の女性の胸を触ったり、乳がん検診などで女性の触診を行う際、スマートフォンで盗撮していたとして、大阪府警は6日までに、同府松原市の医師岡山順司容疑者(49)を準強制わいせつと軽犯罪法違反の疑いで逮捕、送検した。岸和田署によると「ストレスや性欲を解消するためにやった」と容疑を認めているという。
署によると、逮捕容疑は昨年11月、勤務先の大阪市内の病院で、泥酔して搬送され、抵抗できない状態の30代女性の服を脱がせ、胸を触り、スマホで動画撮影した疑い。また昨年10月と11月に大阪府内の病院、今年6月下旬に岸和田市内の建物内で、乳がん診断や健康診断を受けた女性たちの上半身裸の動画をスマホで撮影した疑いがある。
6月27日に岸和田市が実施した職員向け乳がん検診で、触診する岡山容疑者の様子が不審で、カバンからスマホのレンズがのぞいていたため、女性職員が上司に相談し、市が110番。署員がスマホを確認したところ、上半身裸の女性の動画や画像が多数発見された。3回の健康診断や乳がん検診で、岡山容疑者から診断を受けた女性は230人に上るという。スマホには勤務先の病院の病室で、30代女性の胸を触る動画も保存されていた。