ソフトバンクが逆転勝ち。0-1の5回、失策が絡んで同点とし、さらにデスパイネの犠飛で勝ち越した。千賀は要所を締めて7イニング1失点でリーグトップに並ぶ5勝目。日本ハムは上沢が7イニング2失点と粘ったが、打線が振るわなかった。
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魔の5回だった。日本ハムは先発・上沢が踏ん張り、1-0と1点リード。4回は2死満塁のピンチをしのぎ、流れを引き寄せたはずだった。
ところが降雨のため一時中断。雨が止みグラウンド整備を終えるまで実に1時間を要した。「体が固まらないように動いていた。さすがにスッとは入れなかった。でも千賀さんも同じ条件なので…」。仕切り直しの5回は千賀が3連続空振り三振と完璧な投球をみせた一方、上沢は内野安打からピンチを広げ、味方の失策や捕逸も重なり2失点。くっきりと明暗が分かれた。
栗山監督は「難しかったね」と恨み節。この日は試合前から悪天候で試合前の練習は球場近くの施設で行われた。すると帰り道でバスが渋滞にはまり、控え野手が球場に戻ったのは試合開始20分前とてんやわんや。敗戦も重なり疲労感たっぷりの1日となった。 (土屋善文)