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【茨城】スクープ記者が語る「森友」 土浦で講演会 土地値引きの問題点指摘
国有地の売買などを巡る森友学園問題を取材し、スクープ記事を書いた後に退社した元NHK記者の相沢冬樹さんの講演会が十八日、土浦市であった。相沢さんは「なぜ国有地が八億円も値引きされたのかが問題の本質。財務省は正しい取引だと、いまだに言い張っている」と指摘した。 (越田普之) 問題の土地は以前、大阪音楽大が七億円で購入しようとしたことがあったものの、金額で折り合わなかったとされる。一方で学園側は、地中のごみ撤去費用として大幅な値引きを受け、一億三千四百万円で取得した。 この不自然な優遇について、相沢さんは「(名誉校長だった首相夫人の)安倍昭恵さんの関与があったと想像される。財務省は無理筋な説明をしているが、正当な理由に聞こえない」と批判した。 相沢さんは、昨年末に発表した著書「安倍官邸VS.NHK」(文芸春秋)に触れ「内容がタイトルと違うとよく言われる」と苦笑いしつつ「メディアは権力と対峙(たいじ)しないといけないし、そうなってほしいとの思いを込めた」と語った。 相沢さんは現在、大阪の地元紙に勤務し、関東での講演は初めてだという。今回は「市民オンブズマンいばらき」が招いた。
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