ふたけたの日常
ハッサクリーフ
前編 遠慮しながら他人の飯を食うのはうめえか
俺の名前はふたけた。ライブゲームで使うキャラクターをデザインする男性クリエイター。
4/1
新しい新生活に入った俺はツイッターのフォロワーの支援を受けながら生活を続けていた。
「今日は4月1日か、政府が11時半に新元号を発表するらしいが、一応見て置くか」
そう思った俺はテレビをつけると元号を告げる官房長官の姿が映っていた。
「元号は【令和】であります」
官房長官がそう告げた後俺は令和に通じるツイッターでのつぶやきを模索することにした。
「【令和】か、予めネット検索してみんなに【俺は教養があるって】ところを見せた方が良いと思うぞ」
早速、ネットサーフィンをしながら【令和】に通じる【令月】と言う言葉を発見した。
「よし、見つけたぞ。みんなに俺が教養あるって事を分からせたい」
俺はカタカタとキーボード打ちながらツイッターにこうつぶやいた。
「ねえ、みんな「令月」の意味はこの月は何事も良い日が続くってさ」
すると6いいねが俺のつぶやきに来たのだった。元号発表した時に知ったかしてマジ気持ち的にすがすがしい気分だぜ!そう歓喜していた俺は急に睡魔が襲ってきたのだった。眠てえ………
「ふあ~、なんだか眠たくなってきたわ。フォロワーが持ち込んだお菓子でも食いながら
眠ることにするか、マジ生活助かるわ(笑)」
パソコンの前で俺はそうつぶやいて、フォロワーに俺が寝ることをつぶやくことにした。
「ちょっと、元号発表されたんで寝ます」
6いいねが来た、さて寝るかどんなつぶやきをしてもいいねをしてくれるからなこいつらは。
―数時間後
お昼ごろに起きた俺は依頼されていた仕事をこなすことにした。ちょっと体がだるい。
ツイッターでは若作りしている俺だがリアルは中年になる年齢で体に鞭を打っている感じだ。
「よっこらっしょ、さてさて依頼をこなすか…」
俺はそうひとりごとを言うと依頼の仕事をこなすことにした。
―数時間後
やはり体はちょっと悲鳴を上げていた、俺は休憩をとるため仕事を中断することにした。
お菓子をボリボリ食べながら前に俺の食事についてをツイッターでつぶやいていたことを思い出した。それは「俺はあまりごはんを食べないようにする」と宣言するつぶやきをしていたのだが
今の俺にとっては「みんなにあんまりごはん食べないとか宣言したけどさ、マジ辛いんだわ」だ
だが、まるで俺が「気軽に撤回する」とつぶやくと俺がまるでフォロワーに屈した感じになるのは避けたい、俺にだってイラストレーターとしてのプライドがあるからだ。だから俺はあえて
洒落た言葉をつぶやいて撤回しようと思う、大丈夫だこいつら馬鹿なフォロワーは反応する。
「今の世の中、人と関わりがある以上食は通れないんだよ、俺は人と関わらないのならそれでもいいけどさ」
つぶやき内容を書き、追加でこう内容を書くことにしてつぶやきすることにした。
「やっぱり皆との食事は遠慮させたくないし遠慮したくないしな。前から思ってたけど」
7いいねが来た、これで好きなようにごはんを食べられる、俺はこれからフォロワーに対して遠慮しようとは思わない、こいつらは俺にとって利用できる存在だからな。それとこうつぶやいて
置かないと俺がフォロワーから送って来る食料が申し訳なさそうに食べることになるのは嫌だ。
金は一応あるけど、馬鹿なこいつらを利用した方が今後の生活にとっては役に立つからな……。
ふたけたの日常 ハッサクリーフ @tanuki1356
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