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【東京】

絵に託す沖縄への思い 星野受刑者の絵画展

「未来につながる世界の子どもたち」(手前)などが並ぶ絵画展=多摩市で

写真

 一九七一年、沖縄返還協定の批准阻止を求めるデモで機動隊員を殺害したとして殺人罪で無期懲役が確定した星野文昭受刑者(72)の絵画展が十七日、多摩市永山公民館で始まった。

 星野受刑者は獄中結婚した妻が差し入れる写真集をヒントに、収監されている徳島刑務所で二〇〇〇年ごろから月一点のペースで制作。会場では、子どもの澄んだ目が印象的な作品「未来につながる世界の子どもたち」や、沖縄や原発事故のあった福島の人に目を向けた作品、自画像など十九点を展示している。

 支援者らは、無実を四十年以上訴える星野受刑者を知ってもらい、釈放を求める署名に協力してほしいという。「三多摩星野文昭さんを救う会」の末木あさ子副代表(77)=多摩市=らは「星野さんは今のような沖縄にならないように闘い、戦争のない世界を訴えている。絵から思いを感じてほしい」と話した。十九日午後三時まで。無料。 (松村裕子)

 

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