新大関の貴景勝(22=千賀ノ浦)が16日、右膝負傷のため夏場所5日目から休場することを決めた。

診断の結果、右膝内側側副靱帯(じんたい)損傷と診断された。5日目の対戦相手だった玉鷲は不戦勝になる。貴景勝はこのまま再出場せずに負け越せば、7月の名古屋場所はかど番で迎える。

この日、師匠の千賀ノ浦親方(元小結隆三杉)が「無理に取って相撲人生を終わらすわけにはいかない。ゆっくり時間をかけて治してほしい」と明かした。

貴景勝は前日4日目、小結御嶽海を寄り切ったが、右膝の内側を負傷。「痛めてないです」と言い張り、気丈に振る舞い詳細は明かさなかったが、千賀ノ浦親方は、16日に出場の可否を判断するとしていた。

新大関の休場は、現行のかど番制度となった69年名古屋以降、18年名古屋場所の栃ノ心以来8人目。翌場所も負け越して大関陥落したのは、過去に武双山だけ。武双山はその翌場所に関脇で10勝を挙げ、大関に復帰した。99年春場所で千代大海が休場、翌場所全休したが、公傷制度(当時)により陥落しなかった。