農地発電2カ所目稼働 一関・藤沢、太陽光683世帯分
2018.11.09
一関市の照井土地改良区(小野寺道雄理事長)は10日、同市厳美町の農業用水路に整備した八幡沢発電所の発電開始式を現地で行った。国内初の国産開放型らせん水車を採用した小水力発電施設で、低落差、少水量で効率的に発電できる。売電収入で組合員の農業者の負担軽減を図るほか、児童らの自然エネルギー学習の場として活用する。
関係者ら約60人が出席。小野寺理事長が「発電所建設で水路の利活用と事業効果が高められる。大勢に親しまれてほしい」とあいさつ。小野寺理事長がボタンを押し、水路のゲートを上げるとオレンジ色の水車が回りだした。
同発電所は南照井堰幹線用水路の落差(最大2・34メートル)を利用し発電。らせん水車は直径2メートル、長さ9・6メートルで最大発電出力19・9キロワット、年間発電量は11万2759キロワット時。一般家庭31世帯分に相当する。