西城秀樹さん一周忌 石井ふく子プロデューサーが“役者・西城君”を偲ぶ

芸能2019年5月15日掲載

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 5月16日は歌手の西城秀樹さん(享年63)の一周忌。その死を惜しむ声は、いまだに芸能界で絶えない。「渡る世間は鬼ばかり」(TBS系列)など数多くのヒットドラマをプロデュースしてきた石井ふく子さん(92)もその一人で、「本当にもったいない人を亡くした」と嘆く。音楽界からも改めて悼む声が上がる一方、ファンたちも西城さんを愛し続けているようだ。(高掘冬彦/ライター・エディター)

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 歌手を本業としていた西城さんだが、俳優としても活動し、「寺内貫太郎一家」(TBS系列:1974年)などに出演していたのは知られているとおり。昭和を代表する同ドラマでは主人公・貫太郎(小林亜星[86])の長男・周平役を演じた。

 17歳だった1972年に「恋する季節」で歌手デビューし、当初はアイドル扱いをされていたこともあって、俳優業は片手間でやっていたと誤解している向きも一部にあるようだが、それは違う。

 俳優としても高く評価していたドラマ制作者は多く、主演作も複数ある。これまでに1000本以上のドラマを手掛けてきた日本を代表するドラマプロデューサー、石井ふく子 さんも、俳優としての西城さんを高く買っていた一人で、「東芝日曜劇場『翔べイカロスの翼』」(同:1979年)の主演に抜擢した。西城さんの初主演ドラマだった。

 石井さんが振り返る。

「『寺内貫太郎一家』を見ていて、芝居に関する感性がいい人だと思ったので、お会いしてみたんですよ。そうしたら、仕事に対する熱がとても強い人だということが分かったので、『もし、よかったら』と主演をお願いしたんです」

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