オーバーロード<落書き集>   作:焼きプリンにキャラメル水
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恐怖公が凄く活躍する話です。

※注意書き※
※この話には「ゴ〇〇リ」、「G」が出ます。
※虫やGが苦手な方は見ないことをお勧めします。
※食事中や寝る前などには見ないことをお勧めします。

以上のことをご理解した上でお読み下さい。


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設定

※ドラヴィロンのタレントは<相応の魂を犠牲に始原魔法を使用可能>というものとししています。
ツアーと同じ威力の魔法を使用するには最低でも100万の魂を犠牲にしなければならない

その他スキルに関する記述など捏造あります。
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絶対IFルート『恐怖公』無双!!

バハルス帝国のの南東、スレイン法国の東に位置する場所に竜王国と呼ばれる国がある。

 

 

国には由来というものが存在する。

 

 

王国は「王」の国。帝国は「皇帝」の国。

 

 

竜王国は「竜王」の国からとそれぞれ来ている。

 

 

かつて・・正確な時期は分からないが、恐らく200年以上前に七彩の竜王(ブライトネス・ドラゴンロード)と呼ばれる竜王が竜王国を建国した。その後、この竜王は人間との間に子をもうけた。その子供がさらに人間との間に子をもうけた。そうして現在に至る。

 

 

黒鱗の竜王(ブラックスケイル・ドラゴンロード)と呼ばれる女性がいた。七彩の竜王(ブライトネス・ドラゴンロード)を曾祖父に持つ彼女はかの偉大な竜王の血の八分の一を受け継いでいる。

 

 

ここで話を変えるっと、「竜王」と呼ばれるものは「始原の魔法」を使いこなせていた。しかし「八欲王」が「始原の魔法」を歪めたことで戦争が起き、「始原の魔法」を行使する「竜王」の大半は「八欲王」との戦争で死亡してしまった。この時に七彩の竜王(ブライトネス・ドラゴンロード)は戦争に参加していなかったので生存。どういう理由かは不明だが人間の女性との間に子をもうけた。

 

 

それから数百年後に生まれたのが彼女、竜女王であるドラウディロン=オーリウクルスである。

 

 

だが彼女の戦闘力は一般市民レベルであり、竜王の強さを連想させる程のものは持ち合わせてはいなかった。

 

 

だが彼女は<生まれ持った異能(タレント)>によって<始原の魔法(ワイルド・マジック)>を行使することが出来る。そのことから「人類至上主義」を掲げるスレイン法国からは「真にして偽りの竜王」などと呼ばれていた。ただし彼女自身は『数百万の魂を犠牲』にすることでしか発動できない。何故なら<始原の魔法(ワイルドマジック)>は魂と引き換えに発動する魔法だからである。

 

 

 

 

竜王国で女王に即位して数十年。彼女が統治する竜王国は建国史上最大の危機を迎えていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

竜女王ドラウディロン=オーリウクルス

 

彼女はかつてない程憂いていた。

 

 

「・・・・・」

 

「陛下、黙っていても何も解決しませんぞ」

 

何故こうなったか?

 

今まで竜王国に所属し、ビーストマンの軍勢と戦い続けてきてくれたロリ・・ゴホンゴホン・・、アダマンタイト級冒険者「クリスタル・ティア」が全滅してしまったのである。

 

「セラブレイト殿が死んでショックなのは分かりますが・・・」

 

「いや・・・それよりもこれ以上は防衛が無理じゃ!前回そなたが言っていた件を実行する時が来たようじゃ!」

 

「他国の冒険者に協力を依頼する件ですか?・・・ですが今となっては遅すぎますよ。分かってはいると思いますが・・」

 

「・・やはり国家規模で動いてもらうしかないか・・」

 

「えぇ。そして竜王国を救ってくれそうな国を見つけましたよ」

 

「何と!でかしたぞ!宰相!どこの国じゃ!?」

 

「アインズ・ウール・ゴウン魔導国です」

 

 

 

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だが救援に来たのは意外な人物?であった。

 

 

 

 

「初めまして。吾輩はアインズ・ウール・ゴウン魔導国の領域守護者『恐怖公』でございます」

 

 

 

 

「・・・・あ・・あぁ」(黒くてテカテカしている・・・まるで黒鱗の竜王(ブラックスケイル・ドラゴンロード)じゃ!)

 

そんな現実逃避をしつつも竜王女はこの人物?に対して何とか返事をした。

 

 

 

「早速ですが、女王陛下はどのような手段を使ってでも国を救いたいでございますでしょうか?」

 

 

「勿論じゃ!」

 

 

「承りました。ならばこの『恐怖公』、貴方様の願いを叶えて差し上げましょう」

 

 

 

そう言って恐怖公が取り出したのは一つの指輪であった。指?というべきかは分からない箇所にそれを装着する。

 

 

 

「指輪よ!吾輩は願う!ドラウディロン=オーリウクルス竜女王の<生まれ持った異能(タレント)>を私の所有物にしてくれたまえ!!」

 

 

・・・

 

・・・

 

 

「いきますぞ」

 

そう言って恐怖公はビーストマンの軍勢の前に立ちはだかった。

 

 

「恐怖公様!無理だ!その始原の魔法(ワイルド・マジック)は『最低でも百万の生贄がなければ使えない』」

 

 

 

恐怖公は口かどうかは分からない場所をニヤリとさせた。紳士的スマイルである。

 

 

 

「まぁ・・・見ていて下され。<眷属召喚(けんぞくしょうかん)>!!!」

 

 

彼の同族が周囲に広がる様に現れる。いや数十匹はいる。

 

 

 

「さらに<眷属無限召喚>!!!」

 

先程召喚された眷属一匹一匹から数万の眷属が召喚される。

 

<眷属無限召喚>・・このスキルは恐怖公が一日に三回まで使用できるスキルである。

眷属召喚はレベル10以下の同族を数十匹召喚するスキルである。しかし<眷属無限召喚>は「自身が召喚した眷属全て」が<眷属召喚>するというもの。

この場合レベルは更に低い3レベル以下しかまでしか召喚できない。ユグドラシルではゴミスキルでしかなかった。だがこの異世界では文字通り「無限」に召喚できるようになっていた。御身が命じた『この世界とユグドラシルの違いの検証』をした際に判明したことだ。

 

(流石はアインズ様。『全て』を見通していられている・・・吾輩の創造主たる『るし☆ふぁー』様が何故、アインズ様に従っていたかようやく分かりましたぞ)

 

自分が召喚した眷属がさらに眷属召喚を繰り返すことで、10秒も経たない内に数百万の同族が召喚された。その様子はまさに『Gの洪水』である。見る者に不安と恐怖を与えるその映像は竜王女と宰相には少しばかり刺激が強かった様である。

 

竜王女と宰相は胃に込みあげてくるものを感じながらその場を見ていた。

 

(竜王国が救われるなら・・この程度!!・・・こんなことで国を守れるのであれば!!)

 

流石に冷や汗は止まらない。だが竜王女の方に至っては本来の形態から子供の姿になっていた。それはまるで自分の心境を表現している様であった。

 

 

 

 

「<生まれ持った異能(タレント)>使用」

 

自分や眷属が召喚した「同族」が光り輝き蒸発する様に消え去る。

 

ビーストマンの群れに恐怖公は自身の持つ杖を向けた。その先には魂の炎・・始原の炎が宿っていた。

 

 

 

 

始原爆破(ワイルド・ブラスト)!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

瞬間、世界は真っ白い炎に包まれた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ただ一言で言うならばそれは「究極の一撃」であった。

 

 

 

 

 

光が消えて視界が晴れるとそこにいたビーストマンの半分は爆発・・蒸発したといった方が正しいだろう。綺麗に消滅していた。

 

 

 

 

「何だ!あの蟲は!もしや蟲の魔神か!!」

 

ビーストマンの主らしき人物が叫ぶ。

 

 

 

 

「ふむ・・・・まだ生き残りがいますか・・・吾輩のスキルは後二回使えますからな・・・お付き合い願いましょうか」

 

 

 

 

そして繰り返される<眷属無限召喚>と<始原爆破(ワイルド・ブラスト)>のコンボ。

 

 

 

 

この日、世界からビーストマンという種族は全滅・・・いや絶滅したのであった。

 

 

 

 

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一方・・・

 

 

 

この時を魔法で見ていた人物がいた。

 

 

 

 

 

スレイン法国 最奥の聖域にて

 

 

 

 

「何!?あの黒いのがまさか!!この映像は本物なのか!?」

 

「破滅の竜王か!?それとも真なる黒鱗の竜王とでも言うべきか!」

 

 

「くそ!番外席次を呼べ」

 

「人外でもいいとは言ったけど・・・・」

 

 

「あの番外席次が!!・・・法国は終わりだぁ!」

 

「スルシャーナ様ぁぁ!奴に死をお与え下されぇ!」

 

 

 

スレイン法国の破滅の日は近かった。

 

 

 

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その後、魔導国が竜王国を支配下に置いた際に、竜王女が言った一言である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「宰相は『恐怖公殿に嫁げ』っ言っておったが!!アレは流石に無理じゃ!!まだセラブレイトの方が・・・・ってうわー!!引っ張るな!ヴェールを被せるでない!よせ宰相ぉぉぉぉぉっっ!!!」

 

<始原の魔法(ワイルドマジック)>が使えなくなった今、彼女は今度こそただの一般人と化した。宰相とて成人男性である。女性一人を強引に引っ張ることくらい容易に出来た。

 

 

 

 

「これも国の為です。今までお世話になりました」

 

そう言う宰相の表情はニヤリとしていた。

 

 

 

 

「宰相ぉぉぉぉぉぉぉぉっっっ!!!!!!!!!」

 

その後、彼女が恐怖公と結婚したかどうかは誰にも分からない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




勢いだけで書いてみました。
原作では不遇なキャラなだけに活躍させたいと思って、この話を思いつきました。

恐怖公、マジ恐怖。

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