トップ > 中日スポーツ > 格闘技 > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【格闘技】

木村、2階級制覇へ「負ける気しない」 26日、人気ある中国で対戦

2019年5月15日 紙面から

中国での2階級制覇挑戦を発表した木村=東京・銀座で(藤本敏和撮影)

写真

 WBAライトフライ級2位の木村翔(30)=青木=が14日、東京都内で会見し、26日に中国・撫州市で同級王者カルロス・カニサレス(26)=ベネズエラ=に挑戦すると発表した。木村は前WBOフライ級王者で、1階級下げての世界2階級制覇が懸かる。木村は「倒してベルトを持って帰ってきたい。負ける気がしない」と、KO戴冠を宣言した。

 試合まで2週間を切る減量期での会見。試合間隔も3月30日の再起戦(中国・上海)から2カ月を過ぎていない。他のボクサーではありえないスケジュールでも、木村はひょうひょうとしていた。

 「負ける気がしない。足を使って距離を取られても、アグレッシブに来られても大丈夫。相手に合わせず自分のボクシングで倒します」。日程は開催地の中国側の事情だが、木村はまったく動じていなかった。

 階級を下げての複数階級制覇挑戦も異例。世界2階級目を最初から階級を下げて奪った日本人はまだいない。しかも、対戦相手のカニサレスは21勝(17KO)1分けの無敗王者だ。それでも木村は「元はライトフライ級だったので戻っただけ。減量は順調でリミットまでもうあと3キロ。王者も、無敗は無敵じゃない。僕が黒星をつけます」と、自信は揺らがない。

 試合はWBAフェザー級王者・徐燦(中国)に久保隼(真正)が挑むメインイベントとともに国営放送CCTVで中国全土に生中継される。2017年7月に木村が五輪2大会連続金メダルの鄒市明を逆転KOで破り、WBOフライ級王座を奪取したのも中国が舞台だった。王座陥落から9カ月で世界再挑戦のチャンスを得たのは、木村の中国での人気があってこそ。「ボクシングは倒して勝つもの。倒して勝ってもう一度ベルトを巻きます」。こう宣言した木村は、2階級制覇で日本のみならず中国のファンも魅了する。 (藤本敏和)

 

この記事を印刷する

閉じる
中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ