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【プロ野球】

坂本、止まった、5の0…連続出塁36で 巨人3連敗で陥落ピンチ

2019年5月15日 紙面から

◇阪神4-2巨人

 阪神が逆転勝ちで、昨年からの巨人戦の連敗を9で止め、対巨人の連続無得点イニングを19で止めた。1-2の7回、代打北條の適時打で追い付き、糸原の2点適時打で勝ち越した。青柳が6イニングを2失点で3勝目。巨人は先制しながら追加点を奪えず、今季初の3連敗を喫した。

   ◇

 力ない飛球が二塁手のグラブに収まった。最後の打者となった巨人の坂本勇は5打数無安打と沈黙。セ・リーグ記録を塗り替えた開幕からの連続出塁は36試合で止まり、チームも今季初の3連敗を喫した。

 「キラー」にしてやられた。阪神の先発・青柳は試合前まで通算打率1割3分3厘、15打数2安打5三振と苦手にしていた。球の出どころが見にくい、今や球界では絶滅危惧種のような右下手投げ投手。140キロ台の速球と120キロ台の緩い変化球を巧みに駆使され、タイミングを狂わされた。

 象徴的だったのが2回1死二、三塁で迎えた第2打席。2球空振りの後、3球ボールを見極めてフルカウントに持ち込んだが、最後は真ん中低めのスライダーにバットが空を切った。大きな苦笑いを浮かべ、スタスタとベンチへ下がった。

 1回無死三塁では初球攻撃で三直。大山のダイビングキャッチに阻まれた。5回先頭で投ゴロ。「なかなか簡単には打たせてくれない。緩急というか、よく苦労させられている」と青柳に脱帽した。

 7回はジョンソン、9回はドリスに力で抑え込まれ、記録は止まった。原監督は「レコードとしてはすばらしいものを彼は残した。あしたから、また新しいスタートということでいい」と、あらためて坂本勇を称賛。個人記録より勝利を優先する主将は「きょうの反省を生かして、あしたはエースも投げるので」と気持ちを切り替えて連敗ストップを誓った。 (小林孝一郎)

 

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