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2019-05-14

糸井重里が毎日書くエッセイのようなもの今日のダーリン

久慈にいます。
 どういう成り行きでここにいるのか、忘れかけています。
 外気温は9度だそうで、部屋ちょっと寒いです。

 久慈といえば「あまちゃん」ですよね。 
 ちょっと辺りをぶらぶらしただけですが、
 いまでもどうも「あまちゃん観光」が続いてるようです。
 ぼくも「あまちゃん」大好きですから、
 あちこち見覚えのあるなにかを見てるとうれしいです。
 もうひとつ、ぼくの久慈は、気仙沼・唐桑の
 あの名物女将「一代(いちよ)ちゃん」の故郷です。
 久慈で信用金庫だったかに勤めていた一代ちゃんは、
 無口な漁師のやっさんに口説かれて、
 唐桑半島は鮪立(しびたち)に嫁いできたわけです。
 (たくさん中略)

 久慈っていつか行ってみたいなぁ、と思ってました。
 ずっと不通になっていた「さんてつ(三陸鉄道)」も、
 とうとう今年つながったというし、
 よかったねぇという思いも込めて、乗りたいな、と。
 そんなことを漠然と思っていたら、
 東北のことを何度もやってくれてた矢野顕子さんが、
 気仙沼に行くなら、なにかしようかね?と。
 (「まるき」のラーメンのことも頭にあったろうけれど)
 じゃ、おれも「さんてつ」で行って合流するよ、と。
 雑にまとめると、こんな感じです。

 いくつものこと…唐桑の民宿「つなかん」の誕生
 であるとか、そこに本拠地を構える予定の
 「東北ツリーハウス観光協会」のことだとか、
 「気仙沼においでよ」という矢野顕子の歌だとか、
 育っている「気仙沼ニッティング」の事業だとか、
 「三陸鉄道」が復活してよかったことだとか、
 大島と気仙沼港を結ぶ「気仙沼大橋」の開通だとか、
 漁師さんたちを歓迎する「鶴亀の湯」の計画だとか、
 思えばみんな、2011年の東日本大震災が原点で、
 あのことがあってのこと、だったんですよね。
 よく、ここまできたと、あらためて思います。
 ほんとに東北の人たちの「負けじ魂」ってものが、
 証明できてるような気がします。

今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
リアス式海岸を横目に、鉄道に乗って友だちに会いに〜。


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