【サッカー】退団の岡崎、レスターで有終 来季以降も「欧州に残りたい」2019年5月14日 紙面から
◇イングランド・プレミアリーグ レスター0-0チェルシー【レスター(英国)原田公樹】サッカーのイングランド・プレミアリーグで、レスターを今季限りで退団する元日本代表のFW岡崎慎司(33)が12日、チェルシーとの最終戦に後半21分から途中出場した。ホームで最後の勇姿を見守ったファンから大歓声を浴びた元日本代表FWは「サポーターの記憶に残ったということを改めて実感できて、うれしかった」と話した。加入1年目の2015~16年にリーグ初優勝に貢献したが、4年目の今季は無得点に終わった。ベテランは移籍先について「欧州に残り続けてチャレンジする」と希望を口にした。 試合後、9カ月間にわたる長いシーズンを終えたレスターの選手たちは、家族やスタッフらとホームスタジアムの場内を一周し、ファンから拍手を浴びた。中でも契約満了で今季限りで退団する岡崎とDFシンプソンへのそれは大きく、別れを惜しむように名前も何度もコールされた。長男を連れた岡崎もそれに応えてスタンドのサポーターに手を振り続ける。盛大な送別会だった。 一昨年12月のサウサンプトン戦で2得点したのを最後に約1年半もゴールから遠ざかり、今季は出場21試合で無得点に終わった。 「契約を全うしたことは素晴らしい経験だった。(15~16年に)優勝したという歴史は残せた。ただ自分の中では悔しいことばかり。FWとしていい結果が残せなかった」と、いいことばかりではなかったレスターでの4年間を振り返った。 来季以降について「欧州に残って、自分が一番ワクワクする場所でやりたい。(プレミア、スペイン、ドイツ、イタリアの)4大リーグでやることもそうだし、フランスだって化け物クラスのFWたちがいる。自分の本能の赴くところに行きたい」と、フランスを含めた欧州5大リーグでのプレーを熱望。さらに「生きるか死ぬかの勝負をしないと、僕は終わっていく」と覚悟を見せた。33歳のストライカーの挑戦は終わらない。
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