プロ初先発初勝利から一夜明けた清水が、記念すべき勝利の味をあらためてかみしめた。試合後、LINE(ライン)に届いた連絡は100件近く。「久しぶりに多くの連絡をいただいて、同じプロ野球選手でも、まるで見られ方が変わったなと思いました」と屈託のない笑顔を浮かべた。
数多くのお祝いの言葉の中で、最もうれしかったのは母校の埼玉・花咲徳栄高の岩井隆監督(49)からの電話だ。「こっちもドキドキしていたけど、おまえが一番ドキドキしとったんだよな」と話す声は涙ぐんでいるように聞こえた。同校は、夏の甲子園に向けた練習を続けている時期。「大会もあるのに結果を気にしてくれたんだ」とうれしさが込み上げた。
次回も1軍での先発登板が濃厚だ。この日は横浜スタジアムでランニングやキャッチボールをして調整。12日の阪神戦(甲子園)では初回に先頭の近本を三振に仕留め「いけるんじゃないか」という慢心につけ込まれて失点したと自己分析。「次は最初からストライクゾーンで勝負していく」と次戦を見据えた。 (谷大平)