まず感じたのは、書く力が非常に安定してること。これだけの長編を完結させるのはもちろん、文明描写・人情・政治的駆け引き・戦闘シーン、どれも目立った苦手感や中だるみなく、同時に“書き込みすぎ”も抑えてまとめている。(戦闘シーンはやや回りくどさが)
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会話で状況を全部説明するきらいがややあり、そのせいで戦闘シーンが若干もっさりする(アニメ化決定だそうなので、ここをどう料理するかはアニメスタッフの腕のみせどころ)のが欠点といえば欠点。 しかし、書き込みすぎを自制する手腕は玄人みさえ感じて舌を巻いた。
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元々ドラマかアニメかストーリー物ゲームの設定か脚本をやってたのかな? と勝手に感じた。必要なバックボーンは全部用意しつつ、それを表立って描写しなくても端々で理解できる人は理解できるよね、という割り切り力。
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関連して。設定力とその生かし方も巧い。実際の中世(近世でなく)に存在した、文字と知識の格差問題・食事文化・衛生問題を、舞台の雰囲気作りにとどまらず、主人公の「下剋上」に利用し、さらには「この世界は一体何なのか」という超遠景の伏線に利用。
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だからこの物語、伏線超ロングパスの嵐です。うちの子が読んでるラノベと比べると、ライフルとICBMで勝負してる感がある。カラシニコフ優秀だけど、なんかもう見えてるステージが違いすぎる。
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物語像を絵でたとえると、奥行きが半端ないですわ。最も手前に主人公の成長物語がある。それを取り巻くように、関連人物の趨勢がある(終盤だけでも数えてみたら、主人公の人生に直接影響する人物だけで最低40人はいて、ギョッとしました) 背景に文明描写がある。で終わらず──
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描写の中に散らばったジグソーパズルのピースを意識的に集めると、政治や人間関係、文化の過去が、だまし絵のようにいくつか浮かび上がってきてギョッとする。それも「これ、ティーンズで読ませてええんかな?」て絵柄で。 だから読み解く深さが4~5層ある。よくコントロールできるなこんな話…
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一度死んだ主人公が切実に人生をやり直す話でもある。異文化衝突でもあり、交渉人としても読めつつ、毒親の子供たちが足掻く話でもある。どの視点でも絵としてほぼ様になっているうえ、それらを咀嚼できない層がライトに読めば、それら一切に煩わされることなくテンプレ乙女ゲーハーレムとして読める
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先に、書き込みすぎを自制する力、とも書いたけど 情報量と飛び交う伏線銃弾の雨からライト読者層を保護して、するーっと読ませてしまい、何の違和感も煩わしさも感じさせないって、私には何が起きたのかは分かるけど何をどうしたのかは説明できん… ダブルコンソメかよ
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なぜゲオルギーネはエーレンフェスト神殿聖典の鍵を盗んだとき、代わりにアーレンスバッハの鍵を置かせたのか問題。 これは、アーレンスバッハの鍵をローゼマインに染め変えさせることによってしか、ゲオルギーネはエーレンフェストの鍵を染められないからと考えられます。
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1人の人物が、同時に2つの礎を染めることはできない。 開かずの図書室の3つの鍵も、1人の人物が複数を染めることはできない。 とすれば、各国の神殿聖典の鍵もまた、同じ規則になっていると予想されます。
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礎を染め変えたり、他国の者が国境を越えようとすると、アウブは感知します。おそらく鍵でも同じことが起きるのでしょう。手に入れたエーレンフェストの鍵を、ゲオルギーネがすぐに染めようとすると、本来の持ち主であるローゼマインに異状が感知されてしまいます。
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ひいては鍵がすり替えられていることもバレるわけです。 それを防ぐため、ローゼマインに勘違いさせ、まずアーレンスバッハの鍵を染め変えさせます。 すると自動的にエーレンフェストの鍵の所有権が白紙化されたうえ、アーレンスバッハの鍵所有者(ゲオルギーネかその配下)に感知されます。
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