かつて「ウズベク語のいま(2013年4月18日)」でも紹介した通り、ソ連からの独立より20年余を迎えたこの国では、ソ連時代を知らないと同時にロシア語を知らない若者も着実に増えてきている。
さて、そんなウズベク語だが、最近「どのようにウズベク語を勉強したのか」と読者の方から質問を受けることが増えてきた。
ウズに旅行したのがきっかけ、ウズベク人とお付き合いしているのがきっかけ...
などなどウズベク語を勉強したいと思う理由は人それぞれ。
私は純粋に「生活のため」だったが、今では何だか趣味以上のものに発展してしまった。
ちなみに、ウズベク語は日本人にとって最も学習が簡単な言語の一つだという。
文法が似通っていること、発音が比較的容易(母音調和がない)、などなど。
(実際の日常会話では母音調和はしているのだが、しなくても通じるし書き言葉では母音調和が反映されない)
中期のウズベク語学習ノート。
ところが、日本でウズベク語を学べる環境は多くはない。
独習できる書籍も大変少ない。
「ウズベク語初級―ウズベキスタンへの招待 (伊達秀、ブイツーソリュージョン、2008年)」
これが今のところ日本語で書かれた最も良い教科書だと思う。
だが、残念ながら廃盤になったらしく、現在購入できる状況にない...
(私は大学図書館のものを借りては延長、また借りては延長... をしていた)
「Uzbek: An Elementary Textbook (AZIMOVA Nigora, Georgetown Univ Press, 2010)」
現在日本で確実に手に入る良書はこれだろう。
全編英語だが、内容はそこまで難しくなく、きちんと単元分けがされている。
しかも全ページカラー。Amazonで購入することができる。
だが、インターネットには初級程度なら自分で学べる教材は探せばある。
以下にウズベク語学習お役立ちリンクを紹介したい。
「Learn Uzbek Language」
ウズベク人が英語で初級ウズベク語を解説しており、音声がついているものも多い。
「The Uzbek Glossary」
ウズベク語語彙集・簡易辞書。場面ごとの簡単な例文もあり分かり易い。
「Language Survival Kit Module」
分野別ウズベク語語彙集。必須語彙のみならず、専門的な語彙も多い。
「Quizlet」
単語帳などが豊富なサイト。"Uzbek"と検索すると、ウズベク語単語帳が出てくる。
但し間違っているものもいくつか見受けられるので、その都度辞書で確認しながらがよいだろう。
「ウズベク語-日本語辞書」
14,000語もの単語、4,000語近くの例文を収録したこの辞書は、恐らく日本語で引けるウズベク語辞書としては最大にして最高のものだと思われる。
私も留学期間中は常にお世話になった辞書サイト。文法解説などもある。オススメ。
もしロシア語ができるのであれば
「モスクワ国立言語大学:Ресурсное обеспечение обучения языкам стран СНГ」
こちらもおすすめである。ウズベク語は然ることながら、かなり良質な初級のウズベク語教科書が無料で配布されている。
但し、すべてロシア語のため、ある程度のロシア語読解力は必要。
ちなみに、私は1年間でこんな教材を使って半分独習・半分先生とウズベク語を学んだ。
本当に手探りの状態で、ウズベキスタンに来た1年前は何も知らずに苦しんだ。
どれくらいかというと、来た当初は「Assalomu alaykum(こんにちは)」しか知らなかった。
辞書、教科書、会話集、ウズベク語話者向け初級日本語文法書、会話帳...etc.
おそらくどれも日本では手に入らないが、小さめの和ウズ教科書なら、知り合いに頼めば手に入る、かも...?
ちなみに、2014年現在のところウズ国内では「和ウズ辞書」は以上の2冊をよく見かける。
どちらも日本語初級学習者向けなので、内容は易しい。ウズベク語学習者にもよい。
ちなみに、都内在住の方であれば、上記以外にも更に「授業に参加する」こともできるだろう。
「NPO法人日本ウズベキスタン協会」がウズベク人留学生を講師に迎え、ウズベク語講座(初級と中級)を開いている。
JICAや東京外国語大学で開講されているウズベク語の授業は、聴講生として出席することもできるそうだ。(年度によって異なるので、詳細は検索してみるとよいだろう)
ちなみに、私の本来の専門はロシア語 (!)
ところが留学中はウズベク語ばっかり学んだので、教材の数はこうも違う。
(上の写真は私がウズ滞在中に使用したロシア語教材のすべて)
いいのかこれで?! いやよくない。いや、でもいいか、いいよね。
そのほか、素敵な中央アジア情報にも出会えるかも?
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