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2019-05-13

糸井重里が毎日書くエッセイのようなもの今日のダーリン

・自制しないと、ついつい
 「むすめのむすめ」の成長についてばかり
 書いてしまいそうになるので、ちょっと気をつけてます。
 それでも、昨日の「母の日」にちなんで、
 普遍化できそうな気もすることを思ったので、
 いっそ書いてしまうことにします。

 日曜日だし、母の日だしということで、
 赤ん坊とその両親は、陽のよくあたる公園に行きました。
 ベビーカーを押しながら歩いたり、抱っこして歩いたり、
 クローバーの上に腰をおろしたりしていたようです。
 写真もたくさん撮って、共有アプリに掲載しました。
 この家族は、おとうさんも、おかあさんも、赤ん坊も、
 そろいもそろって、いわゆるお調子者なのでして、
 飛んだり跳ねたりおもしろいポーズをとったりね。
 新米の親と新米の子どもの写真が撮られていきます。

 共有アプリで写真を見ていた内輪のメンバーが、
 その愉快写真を見て「はじめての母の日ポーズ。
 相変わらずちょっとハデ目(笑)」とコメントしました。
 いわゆる母と子の写真っぽくないのがおもしろくてね。 
 それに応える感じで、おかあさんがコメント、
 「おかしな母さんだけど、よろしくね」と。
 だれに「よろしくね」なのかといえば、
 おそらく「未来にこの写真を見る子ども」にです。

 ぼくは、写真のなかの赤ん坊が、娘さんになって、
 はじめての母の日に大笑顔でポーズをとってる
 「おかしな母さん」を見たときのことを想像しました。
 「たのしそうだなぁ」とは、きっと思うことでしょう。
 「へんなお母さんだなぁ」とも思うかもしれないけど、
 なによりも、「じぶんを育てているおかあさん、
 こんなにたのしそうにしてたんだ」と感じるでしょう。
 じぶん(赤ん坊だったわたし)がいて、
 おかあさんがニッコニコして飛び跳ねてる。
 それをおとうさんが写真に撮っている。
 これは、なによりのプレゼントになると思ったのです。
 そりゃあ辛い日だってあるかもしれないけどさ、
 お調子者のおかあさん、そのまま行け! 
 たのしい気持ちと、たのしい時間を大事にね。

今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
母の笑顔、父の笑顔は、子どもにとって最高の宝ものだよ。


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